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22日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で反落、空運セクターは逆行高


22日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比6.07ポイント(0.23%)安の2645.43ポイントと反落した。上海A株指数も下落し、6.38ポイント(0.23%)安の2770.17ポイントで取引を終えている。

米中通商協議の不透明感がくすぶる流れ。世界貿易機関(WTO)は21日の会合で、米国の関税措置を巡り、中国などが求めていた紛争処理小委員会を設置することを決定した。あわせて、米国が求めていた中国の知的財産権に関する小委員会も設置すると発表。会合では米中の代表が衝突し、お互いに非難した。貿易問題で対立する米中の首脳は11月末、アルゼンチンで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて会談する予定となっているものの、交渉決裂の不安感も漂っている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。米利上げペースが緩やかになるとの観測が強まるなか、人民元相場がじり高で推移していることは安心材料だ。

業種別では保険がさえない。中国太平洋保険(601601/SH)が1.5%安、中国平安保険(601318/SH)が1.3%安で引けた。インフラ関連株、資源・素材株、海運株、ハイテク株の一角も売られている。

半面、空運株はしっかり。中国国際航空(601111/SH)が2.1%高、中国東方航空(600115/SH)が1.9%高と値を上げた。空運各社は米ドル建て債務の比率が高いため、人民元安の懸念後退が好感されている。不動産株、自動車株、医薬株なども物色された。

外貨建てB株の相場は値上がり。上海B株指数が0.23ポイント(0.08%)高の283.67ポイント、深センB株指数が1.98ポイント(0.22%)高の891.21ポイントで終了した。

【亜州IR】




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