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12日の香港市場概況:ハンセン2.1%高で反発、テンセントが8.0%高で11日ぶり反発


12日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比535.12ポイント(2.12%)高の25801.49ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も206.57ポイント(2.05%)高の10299.09ポイントとそろって反発した。売買代金は1111億4700万香港ドルにやや縮小している(11日の売買代金は1397億4400万香港ドル)。

中国統計の上振れを好感。取引時間中に公表された9月の貿易統計では、輸出の伸び率が事前予想を上回っている。貿易摩擦は依然として懸念されたものの、ひとまずプラス材料とみられた格好だ。輸出の伸びは、米国の追加関税措置を控えた駆け込み需要が膨らんだとの見方。米トランプ政権は9月24日(現地時間午前0時)、「知的財産権侵害」に対抗する制裁関税の第3弾として、中国からの輸入品2000億米ドル(約22兆5800億円)相当に対する追加関税措置を発動した。中国政府による一連の貿易推進策も輸出入を促したとみられている。

ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が10.7%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が9.2%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が8.0%高と上げが目立った。時価総額上位の本土系銀行も物色されている。舜宇光学科技に関しては、今年9月のスマートフォン用レンズ出荷数が前年同月比で61.0%増加し、伸び率が前月の46.2%から加速したことが材料視された。また、テンセントは11日ぶりの反発となっている。

業種別では、海運・空運がしっかり。太平洋航運集団(2343/HK)が2.9%高、中遠海運HD(1919/HK)が2.8%高、中国南方航空(1055/HK)が4.4%高、中国東方航空(670/HK)が3.4%高で引けた。空運各社に関しては、米ドル建て債務の比率が高いため、人民元安の一服が追い風となった。上海外国為替市場では、人民元の対米ドル相場が今週に入り6.92台で推移していたが、この日は6.91台と元高が進んでいる。原材料を輸入に頼る紙・パルプ株も値上がりした。

非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターも高い。洛陽欒川モリブデン集団(3993/HK)が4.8%、江西銅業(358/HK)が2.4%、鞍鋼(347/HK)が6.7%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.7%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が5.3%、中国建材(3323/HK)が4.4%ずつ上昇した。

中国不動産セクターも買われる。万科企業(2202/HK)が6.7%高、中国恒大集団(3333/HK)が6.5%高、碧桂園HD(2007/HK)が6.0%高、華潤置地(1109/HK)が5.8%高、中国金茂HD(817/HK)が5.4%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.7%高と値を上げた。

本土市場も反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.9%高の2606.91ポイントで取引を終えた。空運が軒並み上昇。時価総額上位の銀行・保険株、食品・飲料株、エネルギー株、インフラ関連株、ハイテク関連株なども買われた。

【亜州IR】




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