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10日の中国本土市場概況:上海総合0.03%高で続伸、不動産と医薬に買い


10日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比0.93ポイント(0.03%)高の2795.31ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、0.95ポイント(0.03%)高の2927.43ポイントで取引を終えている。

景気減速への過度な懸念が後退する流れ。直近で公表された7月の経済指標では、貿易統計や物価統計が予想を上回る内容だった。また、決算報告の本格化を控え、業績改善の期待も強まっている。米中貿易摩擦の警戒感や、人民元安の動きなどを嫌気し売られる場面がみられたものの、指数は引けにかけて再びプラスに転じた。

業種別では、不動産の上げが目立つ。新城控股集団(601155/SH)が3.6%高、保利地産(600048/SH)が1.5%高で引けた。デベロッパー各社の月次統計では、販売好調が目立つものが多く、中間業績の増益見通しを明らかにする企業も相次いでいる。医薬株も高い。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が4.4%、天士力医薬集団(600535/SH)が4.2%ずつ上昇した。江蘇恒瑞医薬が中間3割増益の決算発表をするなか、業界全体に業績期待の買いが広がっている。ハイテク株、インフラ関連株、消費関連株なども物色された。

半面、発電株は安い。華能国際電力(600011/SH)が6.6%下落している。時価総額上位の金融株、空運株、鉄鋼株、自動車株なども売られた。

一方、外貨建てB株の相場はまちまち。上海B株指数が0.75ポイント(0.26%)高の289.31ポイント、深センB株指数が1.46ポイント(0.14%)安の1027.30ポイントで終了した。


【亜州IR】



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