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9日の中国本土市場概況:上海総合2.5%高で続伸、金融株が相場けん引


週明け9日の中国本土市場は大幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比67.88ポイント(2.47%)高の2815.11ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、71.17ポイント(2.47%)高の2948.18ポイントで取引を終えている。

米中貿易摩擦のアク抜けを意識。米国と中国が6日、予想通り互いに追加関税を発動するなか、「目先の悪材料は出尽くした」との見方が続いている。また、李克強首相は訪問中のブルガリアで、「中国経済のファンダメンタルズは良好。対外開放をさらに進める」と語ったことも買い安心感につながった。マーケットへの資金流入期待も強まる。中国証券監督管理委員会(証監会)は8日、条件を満たした「外国自然人」に域内上場企業への直接投資を認める方針を表明した。◆中国域内で就労する外国人、◆A株上場企業の海外拠点で働く外国人従業員で、株式報酬のインセンティブが付与されている者——について、中国域内でA株証券取引口座を開設することを認める。

時価総額上位の金融株が相場をけん引。中国工商銀行(601398/SH)が4.5%高、中国農業銀行(601288/SH)が3.8%高、中国平安保険(601318/SH)が3.4%高で引けた。医薬株もしっかり。広州白雲山医薬集団(600332/SH)が6.0%、上海医薬集団(601607/SH)が4.8%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が3.3%ずつ上昇した。消費関連株や不動産株、自動車株、空運株、資源・素材株、インフラ関連株など幅広く物色されている。

天然ガス関連株も高い。長春中天能源(600856/SH)が値幅制限いっぱいまで上昇し、長春燃気(600333/SH)が6.2%、貴州燃気(600903/SH)が3.9%ずつ値を上げた。北京市発展改革委員会が9日、パイプラインを通じた居住者向けの天然ガス販売料金を引き上げると発表したことが手がかり。値上げ率が2ケタとなるなか、利ザヤ改善が期待された。また、料金引き上げが他地域に広がるとの思惑も広がっている。

外貨建てB株の相場も値上がり。上海B株指数が4.32ポイント(1.51%)高の291.01ポイント、深センB株指数が16.77ポイント(1.61%)高の1059.27ポイントで終了した。


【亜州IR】





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