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12日の香港市場概況:ハンセン1.9%高で3日続伸、本土銘柄が上げ主導


週明け12日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比598.12ポイント(1.93%)高の31594.33ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が266.11ポイント(2.14%)高の12697.31ポイントとそろって3日続伸した。ハンセンは2週間ぶりに心理的節目の31000ポイントを回復している。売買代金は1197億4900香港ドルにやや拡大した(9日:999億8900万香港ドル)。

内外環境の安定で買われる展開。米雇用統計の結果を好感し、先週末の米株が続伸した流れを継いだ。中国の政策期待も強い。習近平・国家主席の長期安定政権が確実視されるなか、習氏が掲げる経済振興策などが進むとみられた。国会に相当する全国人民代表大会(全人代)では、14年ぶりに憲法が改正され、国家主席の任期撤廃が決められている。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち48が上昇)。時価総額上位の本土銘柄が相場を主導した。騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.9%高、中国工商銀行(1398/HK)が2.5%高、中国建設銀行(939/HK)が3.7%高で引けている。

香港拠点の証券関連セクターもしっかり。取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が2.8%高と続伸した。証券ブローカーでは、国泰君安国際HD(1788/HK)が4.6%高、第一上海投資(227/HK)が4.3%高、海通国際証券HD(665/HK)が13.2%高、申万宏源(218/HK)が2.3%高と上げが目立っている。

空運セクターも高い。中国南方航空(1055/HK)が4.9%、中国国際航空(753/HK)が4.8%、中国東方航空(670/HK)が3.1%、国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が2.8%ずつ上昇した。
ゼネコンや建機、素材などの関連セクターも物色される。中国中鉄(390/HK)が2.4%高、中国鉄建(1186/HK)が2.2%高、中国龍工HD(3339/HK)が3.7%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.4%高、安徽海螺水泥(安徽根治セメント:914/HK)が3.0%高と値を上げた。

本土市場も3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.59%高の3326.70ポイントで取引を終えた。非鉄や鉄鋼、セメントの素材関連が高い。証券株、空運株、自動車株、消費関連株、ITハイテク関連株、バイオ医薬関連株なども買われた。


【亜州IR】



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