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6日の香港市場概況:ハンセン0.3%高と4日続伸、吉利汽車が5.6%上昇


休場明け6日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比78.86ポイント(0.28%)高の28458.04ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が61.92ポイント(0.54%)高の11459.09ポイントとそろって4日続伸した。引値ベースでハンセン指数は9年10カ月ぶりの高値水準。売買代金は1029億7100万香港ドルに拡大した(4日は861億1600万香港ドル)。

米株高が追い風。昨夜の米市場では、主要3指数が連日で過去最高値を更新した。直近で公表された各種経済統計がそろって上振れるなか、米景気の先行きに対する楽観が強まっている。国慶節・中秋節の大型連休(1~8日)が明ける来週9日、中国本土の株式マーケットは買い先行でスタートする——との見方も広がった。連休直前の9月30日、中国人民銀行(中央銀行)が条件付き預金準備率の引き下げを発表したことなどが支援材料となっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が5.6%高の27.35香港ドルと急伸。連日で年初来高値を更新した。大手ブローカーの強気見通しなどが引き続き材料視されている。モルガン・スタンレーは最新リポートで、吉利汽車HDの目標株価を15.00→30.00香港ドルへ2倍に引き上げた。投資判断は「イコールウエート」→「オーバーウエート」に格上げしている。新エネ車の販売支援策に対する期待感が強まるなか、H株指数に採用されている充電電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)も2.0%高と買われた。

通信関連セクターも上げが目立つ。通信設備の中興通訊(ZTE:763/HK)と京信通信系統HD(コムバ・テレコムシステムズ:2342/HK)がそれぞれ7.5%高、6.8%高、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が5.5%高で引けた。第5世代(5G)移動通信に対する期待感が根強い。中国では2018年第1四半期(1~3月)に、5G商用化に向けた第3段階のテストが始動する見通しだ。

他の個別株動向では、先月28日に新規上場したインターネット専業保険で中国最大手の衆安在線財産保険(6060/HK)が16.6%高と大幅続伸。時価総額は412億香港ドル(約5964億円)に拡大した。同社は中国初のネット専業保険会社として、2013年に設立されている。テンセント、阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NYSE)系金融会社のアント・フィナンシャル、中国平安保険(2318/HK)といった大企業が主要株主。またIPOに際しては、安定株主としてソフトバンクグループ(9984/東証)を迎え入れた。

【亜州IR】



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