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16日の香港市場概況:ハンセン0.7%高と反発、本土系銀行株は続伸


16日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数は前日比234.11ポイント(0.66%)高の27409.07ポイントと反発し、本土企業株で構成されるH株指数が79.88ポイント(0.74%)高の10817.88ポイントと3日続伸した。売買代金は817億8000香港ドルに縮小している(15日の売買代金は943億200万香港ドル)。

業績期待が広がる。主要企業の決算発表が進むなか、これまでに公表された企業の中間業績は好調なものが多い。中国本土の預金準備率引き下げ期待もプラスだ。やや引き締め方向に傾いた金融政策が国内経済にマイナスの影響をもたらすなか、中国人民銀行(中央銀行)は8月中にも国内銀行の預金準備率を引き下げる可能性がある——との見方が伝えられている。

ハンセン指数の構成銘柄では、本土系銀行株が続伸。中国建設銀行(939/HK)が2.1%高、中国工商銀行(1398/HK)が1.8%高で引けた。建設銀株は約2年2カ月ぶりの高値水準に達している。預金準備率の引き下げで貸出余力が高まると期待された。商銀の利益成長ペースが加速している——と15日に報告されたことも引き続き材料視されている。そのほか、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が8.9%の急伸。大手ブローカーによる目標株価引き上げが手がかりとなった。インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)は1.4%高としっかり。中間決算の発表を16日引け後に控え、一時は1.8%上昇した。

素材セクターも高い。非鉄の中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.5%、セメントの中国中材(1893/HK)が2.0%、鉄鋼の馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.6%ずつ値を上げた。中国アルミに関しては、上海商品取引所のアルミ先物急伸などが好感されている。

他の個別株動向では、段ボール原紙メーカーの玖龍紙業(ナイン・ドラゴンズ・ペーパー:2689/HK)が7.7%高と急伸。同社が15日引け後、今年通期の増益率が6割を超える——との見通しを明らかにしたことが刺激材料だ。約7年4カ月ぶりの高値水準で取引を終えている。

一方、本土市場は3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.15%安の3246.45ポイントで取引を終えた。資源・素材株がさえない。石油関連株や石炭株の一角も売られている。一方、ベンチャー企業株で構成される深セン創業板指数は1.5%高と大幅に3日続伸。構成銘柄の8割が上昇した。

【亜州IR】



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