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28日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安と4日ぶり反落、保険株に売り


28日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比18.00ポイント(0.56%)安の3173.20ポイントと4日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、18.87ポイント(0.56%)安の3323.24ポイントで取引を終えている。

中国本土の金融監督強化が警戒された。中国保険監督管理委員会は27日、「万能険(ユニバーサル保険)」など高利回り商品に対する監督を強化する方針を改めて明示している。中国A株のMSCI新興株指数組み入れに対する期待感が持続し、指数はプラス圏で推移する場面がみられたものの、終盤に入り売りの勢いが増した。

業種別では、保険株の下げが目立つ。中国平安保険(601318/SH)が2.6%安、中国人寿保険(601628/SH)が1.6%安で引けた。MSCI採用の期待が大きい中国平安保険は前日、約9年5カ月ぶりの高値を付けている。証券株も売られた。消費関連株も安い。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が1.8%下落した。自動車株や不動産株、発電株、インフラ関連株、ITハイテク関連株なども値下がりしている。

半面、鉄鋼や非鉄の素材株はしっかり。宝山鋼鉄(600019/SH)が1.4%高、江西銅業(600362/SH)が1.5%高と買われた。世界経済フォーラム主催の「夏季ダボス会議」で李克強首相が演説し、過剰生産能力の削減を進める方針を強調したことが好感されている。銀行株の一角も物色された。

外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が1.23ポイント(0.38%)安の325.87ポイント、深センB株指数が2.85ポイント(0.25%)安の1141.49ポイントで終了した。

【亜州IR】



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