概況からBRICsを知ろう～上海総合指数は値上がり、海外投資家の資金流入を期待した買いが先行

【ブラジル】ボベスパ指数　62014.03　+0.63％
19日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比387.62ポイント高（+0.63％）の62014.03で取引を終えた。62272.28まで上昇した後、一時61619.86まで下落した。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を拡大させた。この日の欧米市場の上昇が好感され、ブラジル株にも買いが広がった。また、原油価格が反発したことも支援材料。一方、指数の上値は重い。テメル大統領に関するネガティブな材料が解消されていないことが引き続き指数の足かせになった。原油価格が反発したが、相場を支えるには力不足だった。

【ロシア】MICEX指数　1849.78　+1.47％
19日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は前日比26.87ポイント高（+1.47％）の1849.78で取引を終了した。1851.70から1820.11まで下落した。

小幅安で寄り付いた後は上げ幅をじりじりと拡大させた。利下げの実施が引き続き好感されたほか、原油価格の反発が資源セクターの支援材料。また、この日の欧米市場が上昇したとこも買い安心感を与えた。

【インド】SENSEX指数　31311.57　+0.82％
19日のインドSENSEX指数は強含み。前日比255.17ポイント高（+0.82％）の31311.57、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同69.50ポイント高（+0.72％）の9657.55で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を拡大させた。物品・サービス税（GST）の導入（7月1日からの予定）に伴う外資の流入期待が高まっていることが支援材料。GSTはさまざまな間接税を一本化にするため、課税システムの透明性が高まると期待されている。

【中国本土】上海総合指数　3144.37　+0.68％
19日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比21.21ポイント高（+0.68％）高の3144.37ポイントと反発した。

海外投資家の資金流入を期待した買いが先行。「指数算出などの米MSCIが20日（日本時間21日）に発表する新興国株指数の入れ替えに関し、人民元建てA株が採用される確率は高い」との観測が流れている。中国証券監督管理委員会の報道官は16日、「MSCIに限らず、中国株を採用しない国際株式指数は完全といえない」と述べた。中国人民銀行（中央銀行）の資金供給も追い風。人民銀は19日、リバースレポを通じ、期日到来分との差し引きで1100億人民元の資金を供給している。人民銀は先週も巨額の資金を供給していた。指数は小安くスタートしたが、徐々に買いの勢いが増している。






＜NH＞