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28日の香港市場概況:ハンセン0.6%高と反発、カジノセクター急伸


28日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比152.17ポイント(0.63%)高の24345.87ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が63.87ポイント(0.62%)高の10425.89ポイントとそろって反発した。売買代金は694億5400万香港ドルに縮小している(27日は890億2000万香港ドル)。

業績期待が強まる展開。これまでの決算報告では、中国神華能源(1088/HK)、中国平安保険(2318/HK)など増益や増配を公表する企業が多くみられている。決算動向を手がかりとした動きでは、有料道路運営の浙江滬杭甬高速公路(浙江高速道路:576/HK)が3.1%高と続伸。通期2%増益ながら期末配当の増額が好感された。ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)は、通期5割増益を材料に3.0%上昇している。コンテナ生産で中国最大手の中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)は3.5%高と反発。7割減益となったものの、予想ほど落ち込んでなかった点が評価された。

業種別では、これから業績報告する本土系銀行株がしっかり。28日に発表予定の交通銀行(3328/HK)は0.7%高。翌日以降に予定している中国銀行(3988/HK)が1.0%高、中国建設銀行(939/HK)が0.8%高とそろって反発している。買い手控えスタンスが強まるなか、27日は全体相場の重しとなっていた。

マカオ・カジノ株も上げが目立つ。新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が7.3%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が4.0%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテイメント:27/HK)が3.5%ずつ値を上げた。足元のカジノ収入について、複数のブローカーが強気な見通しを示している。「マカオカジノの売り上げは今年3月も好調に推移し、17年第1四半期は過去8四半期で最大の伸びを記録する」との観測が流れた。
本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.43%安の3252.95ポイントで取引を終えた。新規の買い材料に乏しいなか、値を下げる流れとなっている。


【亜州IR】





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