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8日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安と小反落、鉄鋼セクター逆行高


8日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比6.88ポイント(0.21%)安の3215.37ポイントと反落した。上海A株指数も下落し、7.22ポイント(0.21%)安の3366.70ポイントで取引を終える。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数は0.24ポイント(0.07%)安の350.53ポイント、深センB株指数は0.60ポイント(0.05%)高の1165.00ポイントで終了した。

資金流入が細るとの警戒感がくすぶっている。当局が株式投資規制を強化するとの懸念が改めて意識された。中国保険監督管理委員会は先ごろ、「万能険(ユニバーサル保険)」をはじめとする投資型保険商品に対する監督を強化する方針を改めて示している。直近の商いが低迷していることもマイナス。上海A株市場の売買代金は、今週5日に2300億人民元を超過したものの、それ以降は2000億人民元を下回って推移している(本日は概算で1970億人民元)。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。指数はプラス圏に浮上する場面もあった。なお、取引時間中に発表された11月の中国貿易統計は、事前予想よりも良好。輸出が予想外のプラス成長を達成した。

業種別では、ゼネコン株の下げが目立つ。鉄道建設の中国鉄建(601186/SH)が2.2%安、交通インフラ整備の中国交通建設(601800/SH)が1.9%安で引けた。証券株や保険株もさえない。海運株や石油関連株、不動産株、消費関連株なども下げた。

半面、銀行株はしっかり。中信銀行(601998/SH)が3.9%高で引けた。業界再編の思惑が根強い鉄鋼株、販売好調が伝えられた自動車株も上昇している。鉄鋼大手の宝鋼(600019/SH)は3.1%高の6.60人民元に達し、約1年3カ月ぶりの高値水準を切り上げた。

【亜州IR】



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