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FCE Research Memo(11):中期経営計画を上回るペースの導入社数


*16:31JST FCE Research Memo(11):中期経営計画を上回るペースの導入社数 ■業績動向

3. 2024年9月期業績の見通し
2024年9月期の業績に関して、FCE Holdings<9564>は、売上高が4,464百万円(前期比7.0%増)、営業利益が702百万円(同20.7%増)、経常利益が700百万円(同21.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が450百万円(同41.1%増)と2ケタ増益を見込んでいる。なお、親会社株主に帰属する当期純利益の増加率が大きいのは、2023年9月期に発生した特別損失がなくなったためである。

日本経済は引き続き先行き不透明な状況にあるが、RPAやeラーニングへのニーズは底堅く推移すると見られている。このような想定の下、同社は引き続き積極的に事業展開するとともに、環境変化に適宜・適応することで業績向上に努めていく考えである。売上高については、「Robo-Pat DX」、「Smart Boarding」ともに導入社数がここまで想定を超えて伸びていることから、同社の予想は保守的という印象である。営業利益は、ストック型収益であるがゆえに売上が伸びるほどに収益性が向上するため売上高以上の伸びとなる見込みだが、計画を上回った利益の一部については、2024年9月期の成長に向けた先行費用として投入される可能性があるため、着地は同社予想を若干上回る程度になると思われる。

事業別に見ると、DX推進事業は、引き続き生産性向上のニーズを捉えながら、市場の拡大に併せて導入企業の開拓や既存導入企業のライセンス数増加を図る。加えて、業界特化型シナリオのセット販売やKMT研究所から事業譲受したデータベース事業の展開を進める計画である。このため、2023年9月期において「Robo-Pat DX」導入社数が中期経営計画の予想値を上回って推移しており、今後も同様のペースが見込まれるため、2024年9月期も登録社数、売上高ともに上振れる可能性が高いと予想する。

教育研修事業では、フォーサイト手帳や注力商品である「Smart Boarding」の拡販を図るほか、中長期的な成長に向け、利益成長を確保しつつ、さらなる事業機会創出のため人財などへの先行投資も実施する予定である。ただし、「Smart Boarding」も導入社数が中期経営計画の予想値を上回って推移しており、今後も同様のペースが見込まれるため、「Smart Boarding」以外の事業次第であるが、2024年9月期の教育研修事業の売上高は強含む可能性が高いと予想する。


現行中期経営計画を年々上回っていくイメージ
4. 中期成長イメージ
人口が減少する社会で持続的な成長を達成するには、どんな企業でも生産性の向上や効率性の追求が求められる。このため、中小企業や地方企業におけるRPAやeラーニングに対するニーズは、今後も止まることなく拡大していきそうだ。まさにそこをフィールドとしているのが同社の事業であるため、「Robo-Pat DX」と「Smart Boarding」という両輪の成長余地は依然大きいと思われる。しかも、足元で想定を超える勢いで導入社数を増やしている。また、提携やM&Aなどで想定にない事業が付け加わりつつある。こうしたことを考え合わせれば、2023年9月期末に2024年9月期に向けた成長投資を積み増したことから2024年9月期の営業利益は大きく上振れしないかもしれないが、期を重ねるごとに登録者数とストック収益が積み重なり、中期的には営業利益が計画から上方に顕著に乖離することも想定される。したがって、中期経営計画自体をローリングして上方修正する可能性すらあると考える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

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