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学情 Research Memo(7):2023年10月期は過去最高業績更新を目指す。若手人材の採用ニーズは堅調


*16:47JST 学情 Research Memo(7):2023年10月期は過去最高業績更新を目指す。若手人材の採用ニーズは堅調 ■今後の見通し

1. 2023年10月期の業績見通し
学情<2301>の2023年10月期の業績予想は、売上高8,000百万円(前期比18.1%増)、営業利益2,173百万円(同34.0%増)、経常利益2,300百万円(同12.8%増)、当期純利益1,560百万円(同11.7%増)を見込んでいる。過去最高業績を更新する見通しだ。採用市場に関しては、コロナ禍の影響から社会経済活動が正常化してくるなかで、若手人材に対する採用ニーズが好調に推移することが見込まれている。加えて、中途採用比率の公表義務化、通年採用トレンドの拡大などの動きも同社業績にとって追い風になることが期待される。そうした動向をにらみ、同社は動画コンテンツの拡充や新サービスの開発によって、基幹Webメディアである「Re就活」と「あさがくナビ」の採用情報メディアとしてのポジションをさらに強化していく。新規事業の開発については、IT分野の経験者採用領域で「Re就活」と「Re就活エージェント」のシナジーを発揮できる新サービスを開発中だ。また、オンライン化の反動で需要が急拡大しているリアルイベントに関しても、感染対策を徹底しながら安定開催を実現し、デジタルとリアルの連携を強めて求職者と採用企業のニーズに対応する方針だ。2023年2月末時点の受注累計額は前年同期比40.5%増となり、ニーズが好調なことが窺える。

(1) 「Re就活」
売上高1,640百万円(前期比25.4%増)を計画している。2022年10月期に宣伝広告投資が奏功し、売上拡大につなげることができたことを受け、引き続き投資を継続する。経験者採用のニーズの高まりや転職希望者による新規会員登録者数が増加しており、足元の受注も好調に推移している。

(2) 「あさがくナビ」
売上高1,670百万円(前期比19.7%増)を計画している。動画で企業のリアル(企業の雰囲気や社員の声)を知ることができる「JobTube」シリーズは企業からの引き合いが急増しており、注力していく。2025年新卒採用からは特にインターンシップのニーズが拡大することが予想され、それらのニーズに対応した提案を積極化していく。

(3) イベント(「就職博」など)
売上高2,300百万円(前期比19.0%増)を計画している。採用ニーズが急拡大し、採用難易度が高まりを受けてリアルで面談をしたいという企業のニーズが高まっている。コロナ禍においてもイベントを開催してきたノウハウを生かし、企業と求職者の出会いを創出していく。

(4) エージェント事業(人材紹介)
売上高550百万円(前期比38.2%増)を計画している。「Re就活」の伸びと連動して、売上高が拡大している。2022年10月期に構築した京都・福岡・東京・名古屋・大阪をカバーできる体制を生かす。キャリアアドバイザーの人員も増員中だ。

(5) 公的分野商品
売上高に関しては、830百万円(前期比2.1%増)を計画している。転職・就職情報の提供、採用支援のノウハウを生かし、公的事業を通じて社会に価値を提供していく。就職氷河期世代の支援に関しては、国の支援が2024年度まで延長された。これを受け、豊富な受託実績やノウハウを生かして受託拡大を目指す構えだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)

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