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ウイングアーク1st---3Qも2ケタ増収増益、業績予想の上方修正を発表


ウイングアーク1st<4432>は12日、2023年2月期第3四半期(22年3月-11月)連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前年同期比14.7%増の170.19億円、営業利益が同12.3%増の52.33億円、調整後EBITDAが同9.2%増の61.49億円、調整後親会社の所有者に帰属する四半期利益が同15.0%増の39.07億円となった。

帳票・文書管理ソリューションの売上収益は前年同期比18.0%増の109.16億円となった。請求書や納品書等の帳票類を設計・運用を行うソフトウェア及びサービスである「SVF」は、DXに関する投資が大企業を中心に活発化し、基幹システムへの投資が増加し、基幹システムとともに導入されることが多いソフトウェア版「SVF」の引き合いも増加し、ライセンス/サービスは同35.6%増と前年を大きく上回り、あわせて保守も堅調に推移した。クラウドサービスについては、クラウド市場の拡大に伴い好調に推移し、同34.5%増と前年を大きく上回った。この結果、売上収益は同17.4%増の99.64億円となった。企業間取引の電子化を実現する「invoiceAgent」は、企業のペーパーレス化や電子帳簿保存法のニーズが追い風となり、大きく成長した。企業の業務システムのクラウド化が大きく進展していることにより、「invoiceAgent」においても、クラウドサービスを選択する割合が増加しており、クラウドサービスは同137.5%増と前年を大きく上回った。一方、ライセンス/サービスは、顧客のクラウド志向が強まっている影響で同21.4%減と前年を下回った。保守は堅調に推移し、同39.1%増と前年を大きく上回った。この結果、売上収益は同28.5%増の8.57億円となった。

データエンパワーメントソリューションの売上収益は前年同期比9.3%増の61.03億円となった。企業が保有するデータを統合・処理・分析・可視化する事により、業務の効率化や生産性の向上を実現するソフトウェア及びサービスである「Dr.Sum」「MotionBoard」が主な構成要素となっている。「Dr.Sum」は、コロナ禍で縮小していた中堅中小企業の投資が回復したことからライセンス/サービスが同9.3%増、保守も同4.5%増と堅調に推移、クラウドサービスも売上規模は小さいながらも順調に導入が進み、同204.1%増と成長に寄与した。この結果、売上収益は同10.8%増の22.72億円となった。「MotionBoard」は、ライセンス/サービスは前年並みとなったが、保守はカスタマーサクセス強化の効果で継続率が高い状態を維持しており、同14.8%増と前年を大きく上回った。クラウドサービスについては、契約社数が順調に増加したことに加え、大規模案件の受注もあり、大型案件剥落の影響をカバーし、同2.0%増と前年を上回った。この結果、売上収益は同5.5%増の23.11億円となった。

2023年2月期通期については、同日、業績予想の上方修正を発表した。売上収益が前期比10.9%増(前回予想比4.8%増)の220.00億円、営業利益が同5.6%減(同18.9%増)の56.50億円、調整後EBITDAが同5.7%減(同15.0%増)の69.00億円、調整後親会社の所有者に帰属する当期利益が同4.4%減(同21.7%増)の42.00億円としている。

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