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冨士ダイス---3Qは2ケタ増収・各利益は黒字転換、業績予想の上方修正及び期末配当金予想の増額を発表


冨士ダイス<6167>は10日、2022年3月期第3四半期(21年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比22.7%増の125.54億円、営業利益が11.00億円(前年同期は1.94億円の損失)、経常利益が11.60億円(同0.10億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益が同244.9%増の8.19億円となった。

超硬製工具類の売上高は前年同期比15.9%増の32.89億円となった。前年度に引き続き、海外向け溝付ロールの販売が堅調に推移した。また、自動車生産の回復により、冷間フォーミングロール、押出金型、棒鋼・線材用ダイスの販売が堅調に推移し、熱間圧延ロールの販売が市況の変化等により低調となったものの増収となった。
超硬製金型類の売上高は前年同期比18.2%増の29.30億円となった。半導体関連需要の拡大が続いたことにより、関連する金型の販売が好調に推移した。また、車載電池用金型、光学素子成型用金型の販売が増加し、一部の自動車部品用金型の販売が低調に推移したものの増収となった。
その他の超硬製品の売上高は前年同期比25.3%増の31.37億円となった。半導体関連需要の拡大が続いたことにより、関連する金型素材の販売が好調に推移した。また、自動車の電動化に伴う金型素材の販売や、海外向け電池用金型素材の販売も増加した。
超硬以外の製品の売上高は前年同期比32.4%増の31.97億円となった。引抜鋼管の販売や、放電加工用銅タングステン電極、鋼製自動車部品用金型、KF2製混錬工具の販売が堅調に推移した。

2022年3月期通期については、同日、業績予想の上方修正及び期末配当金予想の増額を発表した。売上高が前期比17.8%増(前回予想比2.1%増)の167.80億円、営業利益が同884.7%増(同18.8%増)の9.50億円、経常利益が同246.0%増(同22.4%増)の10.40億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同49.4%増(同29.6%増)の7.00億円に、それぞれ修正した。
また、期末配当金予想は、1株当たり22円(前回予想比1円増)に増額した。


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