コスモ・バイオ<3386>が共同研究を行う産業技術総合研究所(以下、産総研)は9日、ゲノム編集により鶏卵を使って有用な組換えタンパク質を大量生産できる技術を開発したと発表。農業・食品産業総合研究機構と共同で作成した技術であり、コスモ・バイオは大量生産する製造を担う。

近年、バイオ医薬品など組換えタンパク質の需要は拡大しているが、高い製造コストが課題となっている。この課題を解決し得る製造技術として、さまざまな生物を遺伝子改変し、組換えタンパク質を低コストで作り出す「生物工場」が注目を集めている。鶏卵の卵白は多くのタンパク質を含み、しかも安価に大量生産できることから、ニワトリは組換えタンパク質の生物工場として有望視されてきたが、ニワトリの受精直後の卵細胞の操作が困難なため、高度な遺伝子改変はほぼ例がなく、組換えタンパク質を含む鶏卵を安定して大量生産する技術がなかった。

本研究により、ニワトリの遺伝子を改変し、有用組換えタンパク質(ヒト インターフェロンβ)を大量に含む鶏卵を生産可能にした。また、ニワトリを生物工場として高価な組換えタンパク質を低コストで大量生産可能にし、有用組換えタンパク質を含む鶏卵を長期間、安定的に生産できることを示した。

医薬品として使うには安全性試験などが必要であり、まずは試薬としての製造・販売を進める。またさまざまな企業ニーズを踏まえて新しいタンパク質をターゲットにゲノム編集をしたニワトリを開発し研究を進め、今回開発した技術自体の改良にも取り組むとしている。

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情報提供元:FISCO
記事名:「コスモ・バイオ---ゲノム編集により鶏卵を使って有用な組換えタンパク質を大量生産