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カイオム・バイオサイエンス---3Q売上高6.4%増、LIV-1205のライセンス契約一時金を受領


カイオム・バイオサイエンス<4583>は14日、2017年12月期第3四半期(2017年1~9月)決算を発表した。売上高が前年同期比6.4%増の1.86億円、営業損失が5.74億円(前年同期は8.27億円の損失)、経常損失が5.75億円(同8.27億円の損失)、四半期純損失が5.74億円(同9.64億円の損失)となった。

創薬事業については、LIV-1205(ヒト化抗DLK-1抗体)は、2017年9月にスイスのADCTherapeutics社(以下「ADCT社」)とライセンス契約を締結した。同社はADCT社にLIV-1205のADC用途での全世界におけるサブライセンス権付きの独占的な開発・製造・販売権を供与し、ライセンス契約一時金を受領した。今後、ADCT社において研究開発が推進され各ステージに設けられた開発マイルストーンを達成できた場合には、同社はその進捗に応じたマイルストーン料を受領、また、上市された場合には、各年度の売り上げに応じたロイヤルティと販売総額に応じた販売マイルストーン料を受領する予定となっている。
また、LIV-1205の通常抗体の自社での初期臨床開発を目指した準備として、社内体制の構築、治験薬製造に向けたCMO(受託製造機関)の選定を行っていたが、2017年9月、同社はドイツProBioGen社を臨床開発に向けたGMP治験薬製造の委託パートナーとして選定した。ProBioGen社は1994年に設立された抗体の治験薬製造における豊富な経験を持つ会社であり、抗体のADCC活性(抗体依存性細胞傷害活性)を高める独自のGlymaxX(R)という技術を保有している

創薬支援事業においては、中外製薬<4519>及び同社の海外子会社Chugai Pharmabody Research Pte. Ltd.との契約に基づく研究開発活動及び受託事業を行なっている。また、田辺三菱製薬<4508>及びTanabe Research Laboratories U.S.A, Inc.との契約に基づく抗体作製プロジェクトも進行中。その他にもADLib(R)システムを活用した新たな受託案件及び共同研究も実施している。

2017年12月期通期の業積予想は、創薬事業について合理的な業積予想が困難として開示していないが、創薬支援事業については開示しており、2017年12月期通期の創薬支援事業の売上高は2.01億円とする業績予想に変更はない。



<TN>

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