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大同工業 Research Memo(4):2018年3月期第2四半期は増収増益、通期の見通しも好決算を予想


■業績動向

1. 2018年3月期第2四半期決算
大同工業<6373>の2018年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比7.6%増の22,640百万円、営業利益が同6.4%増の1,448百万円、経常利益が同19.5%増の1,671百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同41.4%増の977百万円と増収増益を確保した。

国内でバイク完成車メーカー向けの受注が好調に推移しているほか、海外では、欧州の補修市場向けバイクチェーンが拡大、中国において日系自動車完成車メーカー向けの受注が好調だった。これらが増収増益の背景にある。経常利益の増益率が営業利益のそれに比べて高いのは、営業外収支で前年同期に203百万円計上していた為替差損が、この四半期では69百万円に減少。海外売上比率が高いだけに、前期の急激な円高は収益への圧迫要因になったが、今期はそれが和らいだ格好だ。なお、為替の影響については、米ドル/円相場において、1円の上下で売上が40百万円、経常利益が20百万円の変動要因となる。

財務状態について、第2四半期において目立ったところでは、受取手形及び売掛金が486百万円、投資有価証券が845百万円それぞれ増加。純資産は28,174百万円で、2017年9月末現在の自己資本比率は37.9%と前期末の37.6%より若干上昇した。

2. 2018年3月期の見通し
2018年3月期は、売上高が前期比7.6%増の46,900百万円、営業利益が同8.6%増の2,800百万円、経常利益が同8.5%減の3,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.7%増の1,900百万円を想定している。

地域別では、一部生産を日本に振り替える影響で北米が若干ダウン、欧州は横ばいを見込むものの、日本、アジア、南米が拡大する見通し。前述したように、ブラジルにおいて収益が改善する方向にあり、前期はセグメント別で唯一営業赤字だった南米が今期は水面に浮上する可能性が出ている。

営業利益は増益予想ながら、経常利益はダウンを見込んでいるが、為替の差益、差損を営業外で計上するため、今後の為替相場の動向を見極めたい。同社は、国内から資材を現地に持っていくとリスクが大きいため、現地での資材調達に努めることで、為替の収益に対する影響を抑えるようにしている。為替動向次第では、経常利益予想の上振れ余地があるとみていいだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野 文也)



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