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マルコ Research Memo(13):2018年3月期は、売上目標の15,000百万円の達成が最大の注目点


■今後の見通し

2018年3月期についてマルコ<9980>は、売上高15,000百万円(前期比11.9%増)、営業利益1,200百万円(同785.9%増)、経常利益1,300百万円(同917.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,100百万円(同310.2%増)と大幅増収増益を予想している。

前述のように同社は、2018年3月期から成長戦略『Maruko Reborn Project』の下、広告宣伝等に戦略的に投資を行い、新規顧客の獲得に注力する方針だ。広告宣伝についてはシニア層向けには2017年3月期中から開始しているが、2018年3月期は主力の若年層(20代~30代)をターゲットとするテレビCMが開始される予定だ。この効果が売上高15,000百万円の見通しの大きな理由となっているとみられる。

前期比増収額は1,599百万円となる。これを2017年3月期の年間顧客単価23.5万円で除すると、新規顧客増加数が約6,800人と計算される。2017年3月期のアクティブ会員数56,796人からは約12%増ということになる。同社は2018年3月期において低価格シリーズのm_fitを本格展開する計画のため、製品ミックスから考えて顧客単価の上昇は見込みにくい。したがって売上高目標の達成には7,000人超のアクティブ会員の獲得が必要になると弊社ではみている。

一方利益面では、売上原価率と売上高販管費率について、それぞれ46.7%(7,000百万円)、45.3%(6,800百万円)に低下させ、営業利益率8.0%を実現する予想となっている。原価の改善については仕入先や仕入れルートの見直し・効率化で達成を狙っている。販管費については、売上高比率は低下するものの、実額では前期比5.4%(350百万円)増加する計画だ。広告宣伝費が増加費目の中心であるとみられる。

弊社では2018年3月期は利益よりも売上高の動向に注目している。今期の売上目標の達成が2019年3月期以降の中期目標や長期目標の実現のための土台となってくるためだ。RIZAPグループのノウハウによる広告宣伝と、同社のブランド力、商品力、紹介営業といった過去からのアセットからシナジーを生み出すことができれば、15,000百万円の売上高は十分視野に入ってくるだろう。コスト構造改革が今期も継続されることから、売上目標が達成されれば利益はおのずと付いてくると考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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