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【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家元・社長:ポテトチップスの原料不足で株価急落中のカルビー<2229>を深掘り






以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家元・社長氏(ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年4月13日8時に執筆


国民的なスナック菓子として知られるポテトチップス。

そのポテトチップスで、一部商品の生産と販売を中止せざるを得ない事態となっています。

本日は、2011年の上場以来右肩上がりの株価上昇を見せているカルビー<2229>を深掘り特集していきたいと思います。



■カルビー<2229>の会社情報
▽カルビー<2229>とは?
国内の食品業界でトップクラスの営業利益率を誇るのがカルビー<2229>です。

誰しもが1度は食べたことのある『ポテトチップス』や『かっぱえびせん』といったロングセラー商品を抱えるだけではなく、シリアル食品の一種であるフルーツグラノーラといった大ヒット商品も手がける、スナック菓子最大手の企業となります。

2016年8月に北海道を襲った大型台風の影響により、主力商品であるポテトチップスの原料である加工用じゃがいもが不足。アメリカからの輸入品で乗り切ろうとしていましたが、輸入原料の作柄不良により、今回の一部商品の販売休止発表に至りました。

しかしながら、近年の大ヒット商品であるフルーツグラノーラが国内のみならず、北米や韓国、英国で好評を得ており、海外進出を加速させています。

株主還元策を手厚く実施している連続増配企業としても知られ、今年度も夏場以降の巻き返しで増配を継続していく構えを見せています。


▽カルビー<2229>の企業情報
市場:東証1部
貸借:貸借銘柄
業種:食料品
連結事業:スナック菓子83、他食品15、他1、【海外】12
本社所在地:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館
上場年月日:2011年3月11日



■カルビー<2229>の株主配当と株主優待情報
決算:3月末日
権利確定月:3月末日
単元株数:100株

対象株主:毎年3月31日現在の株主名簿に記載された、株式1単元(100株)以上を保有する株主が対象。

優待内容:無し

所有株式数     優待内容
100株以上    公式には無し。ただし、条件によってはカルビーが販売する商品の詰め合わせが送られてくることがあるため、隠れ優待銘柄として知られています。

配当金:1株40〜42円(100株で4,000〜4,200円の配当金)



■カルビー<2229>の株価分析
カルビー<2229>の現在株価は。3,755円(2017年4月12日終値)となっています。

▽日足で考えるカルビー<2229>の短期売買シナリオ
日足を見てみると、
・2017年3月10日の高値4,110円
・2017年3月15日の高値4,095円
が第1の上値抵抗線、
・2017年3月15日の高値4,095円
・2017年4月10日の高値3,910円
を結んだラインが、第2の上値抵抗線となっている模様です。

一方、下値支持線として機能しているのが、
・2016年12月6日の安値3,320円
・2017年1月18日の安値3,430円
を結んだライン。

この2つのラインの間で持ち合い状態を煮詰めながら株価は推移しています。

4月10日に発表されたポテトチップスの一部商品販売休止報道の影響により、業績への影響を懸念して大きく売られる展開となりました。

しかしながら、5月下旬には九州南部で加工用じゃがいもの収穫が始まり、8月上旬から10月上旬に収穫を終える北海道まで加工用じゃがいもの収穫前線は北上を続けます。

今回販売を休止したポテトチップスに関しては地域限定販売の商品などが主な対象となっており、主力商品に関しては販売を継続していくことからも、通期業績に与える影響は軽微であると判断しています。

その為、短期的には現状の三角持ち合いを上方向にブレイクしてきた段階でのエントリーがセオリーなのではないでしょうか。

短期売買エントリーポイント:終値ベースで、第1の上値抵抗線を上方向にブレイクしてきたタイミング


▽週足で考えるカルビー<2229>の中長期売買シナリオ
週足を見ていくと、
・2015年8月3日の週の高値5,620円
・2016年2月1日の週の高値5,200円
を結んだラインが抵抗線として上値を抑えている格好です。

下値の目処としては、3,300〜3,500円付近が支持線として機能しており、2016年後半の下落局面の際にも、この付近で下げ止まりを見せています。

中長期の投資シナリオを考える際には、3,500円以下で打診買いで下値を買い下がっていく戦略か、上値抵抗線をブレイクしてきた所でのエントリーを考えたい銘柄ですね。

中長期売買エントリーポイント:1.3,500円以下で打診買いからの買い下がり。

2.上値抵抗線をブレイクしてきた所でのエントリー

個人的にも3,500円以下になったら打診買いでの買い下がりを狙っている銘柄となります。



■カルビー<2229>のネットネット指数
割安な銘柄を探し出す指数として使わるれこともあるネットネット指数。

カルビー<2229>のネットネット指数は、
12.48(2017年4月12日終値で計算)
となっています。



当ブログでは、個人的に注目しているテーマ関連株の深掘り、個別銘柄の考察、世界経済の今後の流れ、投資全般に役立つ情報を定期的に発信しています。チャート画像付きでの解説などもありますので、ブログも併せてお読み頂けますとより深くご理解頂けるかもしれません。

「投資顧問会社社長 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」が出てくると思います。


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執筆者名:元・社長
ブログ名:元投資顧問会社社長のチラシの裏


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