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TOKAI Research Memo(3):17/3期3Q累計業績はすべての利益項目で大幅増益、過去最高を更新


■業績動向

1. 2017年3月期第3四半期累計の業績概要
1月31日付で発表されたTOKAIホールディングス<3167>の2017年3月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比2.1%減の127,432百万円、営業利益が同104.5%増の8,193百万円、経常利益が同110.3%増の8,246百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同247.6%増の4,850百万円となり、すべての利益項目で過去最高を更新し、また、社内計画比でも若干上回ったようだ。

売上高の減少要因は、ガス及び石油事業における販売価格引き下げの影響によるもので、約62億円の減収要因となった。一方、利益面では光コラボやアクア事業の収支改善により約35億円の増益要因となったほか、のれん償却費が約6億円減少したことも増益要因となった。なお、第3四半期累計ではすべての事業セグメントにおいて増益(または損失縮小)になったことも注目される。

2016年12月末のグループ全体の顧客件数は、前期末比で6千件減の2,551千件となった。主要サービス別の契約件数を見るとガス事業で同1千件増、CATV事業で同18千件増、アクア事業で同2千件増となったが、ブロードバンド事業が同25千件減と減少したことが響いた。光コラボへの転用や新規獲得は順調に進んだものの、それを上回る格好で従来型ISP等の解約数が増加したことが要因だ。また、顧客の囲い込みやグループ内の複数サービス利用率拡大を目的として、2012年12月より導入した「TLC会員サービス」の会員数については、12月末で前期末比69千件増の560千件と順調に拡大した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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