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NY株式:米国株式市場は続伸、12月CPI改善で金利先高懸念が後退


ダウ平均は216.96ドル高の34,189.97ドル、ナスダックは69.43ポイント高の11,001.11で取引を終了した。

週次失業保険申請件数が予想外に減少し、労働市場のひっ迫が確認されたため、利上げ継続を警戒した売りが先行してスタート。一方、12月消費者物価指数(CPI)では想定通り伸びが一段と鈍化し、インフレピークアウトに伴い、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが一段と減速するとの見解が強まり買いに転じた。フィラデルフィア連銀のハーカー総裁が0.25ポイントの小幅な利上げを支持すると、長期金利がさらに低下し相場を一段と押し上げた。セクター別では、エネルギー、半導体・同製造装置が上昇した一方で、商業・専門サービスが下落。

エンターテインメントのウォルトディスニー(DIS)はアクティビスト(物言う投資家)のネルソン・ペルツ氏が率いるトライアン・ファンド・マネジメントが12日、同社の取締役選任を目指し関連書類を証券取引委員会(SEC)に提出し取締役の座を狙った闘争に発展、業績改善を期待した買いから上昇した。航空会社のアメリカン(AAL)は強い需要や航空運賃の値上げを理由に第4四半期の業績見通しを引き上げ、買われた。ITのコグニザント・テクノロジー(CTSH)は第4四半期の業績見通しを引き上げたほか、新最高経営責任者(CEO)にクマール前インフォシスCEOを指名したことが好感され上昇。

航空機メーカーのボーイング(BA)、動画配信のネットフリックス(NFLX)、鉄鋼メーカーのクリーブランドクリフス(CLF)はアナリストの投資判断引き上げでそれぞれ上昇した。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は中国当局がスターリンクを巡る懸念を強めているため、上海工場の拡張計画が滞る可能性が懸念され一時売られたが、押し目買いも強く小幅上昇となった。

バイデン大統領は経済やインフレに関し会見し、「政府の努力でガソリン価格が下落し、インフレの鈍化を支援した」とインフレ改善を歓迎した。

(Horiko Capital Management LLC)

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