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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米回復で引き締め期待も円買い介入に警戒


27日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。今晩発表の米国内総生産(GDP)が予想通り好転すれば米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め期待からドル買い先行。ただ、日本政府の円買い介入への警戒感でドルの上値は重いだろう。

前日の取引で米10年債利回りの低下を受けドル売りに振れ、ユーロ・ドルは1.0090ドル付近に上昇、ドル・円は146円20銭台まで値を下げた。11月1-2日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げ継続は織り込み済みだが、今後の利上げペース鈍化の思惑で米金利安・ドル安の基調が鮮明に。本日アジア市場もおおむねその地合いが受け継がれたものの、ドル売りは一服。ドル・円は145円台に下げた後、146円台に戻した。

この後の海外市場は主要中銀の金融政策がテーマ。欧州中銀(ECB)は大幅利上げへの観測がユーロを押し上げたが、政策発表後に域内経済への影響を懸念したユーロ売りが強まればドルの押し上げ要因に。また、今晩の米7-9月期GDPは3期ぶりにプラスへ浮上すればFRBの引き締め期待によりドル買い再開の見通し。ただ、ドル・円は日銀の異次元緩和が意識されるが、円買い介入への警戒は根強く、ドルの上値は限定的となりそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・21:15 欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表(0.75ポイント引き上げ予想)
・21:30 米・7-9月期GDP速報値(前期比年率予想:+2.4%、4-6月期:-0.6%)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.0万件、前回:21.4万件)
・21:30 米・9月耐久財受注速報値(前月比予想:+0.6%、8月:-0.2%)
・21:45 ラガルドECB総裁会見
・02:00 米財務省・7年債入札

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