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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、売り圧力も円売りが押し上げ要因に


30日の欧米外為では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。フロー主体の相場展開で、115円台は直近高値を意識した売りが想定される。ただ、米利上げ前倒し期待でドル買いが見込まれるほか、株価や原油の上昇で円売りがドルを支えそうだ。

年末年始の休暇を控え、フロー主体の取引が続く。前日は材料難のなか想定外にユーロやポンドが買われ、ドル売りに振れた。ユーロ・ドルは1.1370ドル付近に浮上し、ドル・円はクロス円の上昇で115円台に乗せたが、その後は114円半ばに失速。本日アジア市場で日経平均株価が大幅安を回避したほか、原油相場は高値圏を維持し、円売り地合いに。ドル・円は115円付近で底堅く推移した。

この後の海外市場は売り買いが交錯し、方向感が定まらない値動きとなりそうだ。ドル・円は11月24日に付けた115円半ばが意識され、売りが出やすい展開に。ただ、今晩発表の新規失業保険申請件数が改善すれば、年明け直後の雇用統計の強い内容が期待され、連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ前倒しに思惑が広がりやすい。また、欧米株高、原油高で円売り基調が続けば、ドルは目先も下げづらい。

【今日の欧米市場の予定】
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:20.7万件、前回:20.5万件)
・23:45 米・12月シカゴ購買部協会景気指数(予想:62.0、11月:61.8)



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