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前場に注目すべき3つのポイント~米株高好感も決算を手掛かりとした日替わり物色に~


26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:米株高好感も決算を手掛かりとした日替わり物色に
■積水化、2Q上方修正 営業利益355億円←317億円
■前場の注目材料:冶金工、「都市鉱山」由来ニッケル増産 100%代替目指す


■米株高好感も決算を手掛かりとした日替わり物色に

26日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。25日の米国市場はNYダウが64ドル高だった。主要ハイテク企業の決算期待から買い先行で始まった。その後、歳出案を巡り、規模が大き過ぎるとして今まで反対姿勢を示していた民主党の穏健派マンチン上院議員が今週中の合意の可能性に言及したため期待感から終日堅調に推移した。

テスラはモルガンスタンレーの目標株価引き上げを受けて大幅上昇し時価総額1兆ドルを突破。取引終了後に決算を発表したフェイスブックは、収入や月間アクティブユーザー数、第4四半期見通しも予想を下回ったが、自社株買い拡大計画が好感され時間外で上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比190円高の28810円。円相場は1ドル113円70銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。昨日は日経平均型の売りが朝方から集中し一時28500円を下回る場面が見られたものの、75日線が支持線として機能する格好から、その後は下げ渋る展開だった。本日は同線を支持線に上値抵抗線として意識されている25日線水準での攻防が見込まれる。

米国では決算に対する期待感が高まっており、買い意欲の強さが窺える。また、歳出案が成立するようだと、1兆ドル規模のインフラ投資計画も進むといった楽観ムードも広がろう。VIX指数はボトム圏での推移を続けており、リスクオンムードは継続。米国との連動性は薄れているものの、東京市場においても底堅さは意識されやすいと見ておきたい。また、昨日は衆院選の前哨戦となる参議院補欠選挙の結果が売りに繋がったと見られているが、31日の衆院選に向けてポジションを大きく傾ける動きは考えづらく、昨日の下落に対するリバランスも意識させそうだ。

物色の流れとしては決算を手掛かりとした日替わり物色になりやすいほか、強い値動きを見せている中小型株などに短期資金が集中する格好だろう。その他、政策に関連したテーマ株への物色も意識されそうだ。


■積水化、2Q上方修正 営業利益355億円←317億円

積水化<4204>は第2四半期業績予想の修正を発表。営業利益は317億円から355億円に上方修正した。原材料、部材価格の高騰は想定以上であったものの、高機能プラスチックスカンパニーの戦略3分野を中心とした高機能品拡販、全セグメントにおける売値改善、コスト削減等により、前回発表予想を上回る見込み。一方で親会社株主に帰属する四半期純利益は、減損損失の計上により前回発表予想を下回る見込み。


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(35741.15、+64.13)
・ナスダック総合指数は上昇(15226.71、+136.51)
・シカゴ日経先物は上昇(28810、大阪比+190)
・1ドル113円70-80銭
・SOX指数は上昇(3392.39、+22.11)
・VIX指数は低下(15.24、-0.19)
・米長期金利は低下
・大型経済対策への期待
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い


・冶金工<5480>「都市鉱山」由来ニッケル増産 100%代替目指す
・パナソニック<6752>テスラ向け新型電池の開発にめど
・中外製薬<4519>バイオ医薬品、原薬製造棟建設
・東洋紡<3101>宇都宮に新工場、MLCC用離型フィルム増産、正式発表
・IHI<7013>重工2社、海外でエネ貯蔵・制御攻勢、蓄電池を活用
・山善<8051>PPAモデル事業参入、大ガス子会社と提携
・NEC<6701>光海底ケーブルを欧米間に建設、フェイスブック向け
・CTC<4739>東京工科大と分散処理で共同研究
・ダイセル<4202>名大発企業、細胞の再活性化物質測定、尿検査キット開発
・大王製紙<3880>バス車両にCNF成形体、軽量化を実現


☆前場のイベントスケジュール

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