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米国株見通し:売り再開も、トランプ刺激策への失望売りに警戒


(16時40分現在)
S&P500先物        2,805.75(-60.00)
ナスダック100先物   8,166.50(-165.00)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は500ドル前後下げて推移。欧州株安も見込まれ、今晩の米株式市場は売り先行となりそうだ。


10日の取引は前日の記録的な大幅安をある程度取り戻す展開となり、主要3指数は5%近く上昇。ダウは1000ドル超高で取引を終えた。新型コロナウイルスへの経済への影響が懸念されるなか、米トランプ政権が打ち出す減税や企業支援など盛り込んだ景気刺激策への期待感が広がった。また、週末を挟んで急落した原油価格が小幅に持ち直し、エネルギー株が買い戻された。全般的に、割安感の生じた銘柄への買戻しが中心。


ただ、トランプ政権は刺激策を取りまとめたものの、議会との調整は難航するとの思惑から、前日までの期待は後退。トランプ大統領が言及したような「大規模な救済措置」とならなければ再び株売り・債券買いの流れに逆戻りしそうだ。一方、今晩発表のインフレ指標は鈍化が示されれば、先行き不透明感から株売りに振れやすい。とはいえ、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げ観測で、まとまった売りが抑制される可能性もあろう。






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