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「兜町放浪記」:「23,500円の壁」を突破できるか【FISCOソーシャルレポーター】


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家兜町放浪記氏(ブログ「兜町放浪記」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2019年12月9日9時に執筆

12月半ばに差し掛かる東京市場は、NYダウの史上最高値更新も手伝って年初来高値圏で推移している。先日、日経平均が23,500円処で跳ね返される背景について解説する新聞記事を見て思わず納得したことがあった。

高利回り商品として個人投資家に人気の高い「早期償還条項つき日経平均株価連動債券」だが、過去に発行されたものをみると、早期償還条件が日経平均23,500円処に設定されているものが多いことを指摘する内容だった。

それらの連動債は満期まで日経平均が一定の範囲内で推移すれば運用期間中は高利回りが確保されるが、範囲の上限を突破すると早期償還される仕組み債だ。直近の戻り相場で、発行時より日経平均が大きく上昇しトリガー価格に達するものが増えはじめ、証券会社の先物買いポジションの解消売りが相場の頭を押える展開と見る市場関係者は多い。

一時的な需給要因とはいえ、NYダウの史上最高値更新を横目に見ながら、日経平均が上値追いできないのはこうした見えない壁が存在するからなのか。その壁によって演出される日経平均の打ち止め感から学習効果を得るかのように、多くの投資家は行動を機械的にさせていくのではないだろうか。そうして「23,500円に近づけば売り」といった手筋が壁をさらに強固にして行くかもしれない。

残りわずかとなった2019年相場はそんな壁を乗り越えて締めくくることが出来るかの闘いとなるだろう。この壁が鉄板であるほど突き抜けたときの上昇力に勢いがつくだろう。ここは麦踏みと思って23,500円どころの調整を楽しみたいものだ。

直近相場では個別材料株が元気一杯だ。材料出現に反応して急騰した株の値持ちがすこぶる良い。特に中小型の貸借銘柄で、好取組に転じるような株には相場妙味が高まるだろう。

日本株にとっての不安材料であった米中合意後に日米交渉が先鋭化する懸念も、日米合意が先行したことで解消されている。個人投資家の投資マインドは買い安心に傾いておりここでは以下の銘柄に注目したい。

・木村化工機<6378>
11月19日に澤藤電機<6901>や岐阜大学と共同でアンモニア排水を利用した発電システム実証成功の発表をうけて人気化したが、その後も年初来高値を更新するなど物色人気が衰えていない。

・シグマクシス<6088>
11月5日に好調な業績と自社株買いを発表して以降、ほとんど押し目らしい押しを入れずに上昇を続けている。信用の取り組みは一気に売り長となり需給株として妙味。

・カオナビ<4435>
信用期日明けから一貫して戻り基調となっている。11月14日公表の今期業績予想の修正を通過しての株価上伸であり次の目標は上場来高値にトライすることになりそうだ。

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執筆者名:兜町放浪記
ブログ名:兜町放浪記



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