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NY株式:まちまち、FRB議長講演は利下げへの手掛かりなし



米国株式相場はまちまち。ダウ平均は69.31ドル高の26797.46、ナスダックは13.75ポイント安の8103.07で取引を終了した。8月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を下振れたものの、平均時給の伸びが加速したため、寄り付き後から揉み合う展開となった。その後は、パウエルFRB議長の講演を見極めたいとの思惑から小幅上昇となった。講演は概ね予想通りの内容となったほか、雇用統計について景気後退に繋がる内容ではないとの見方が示され、上げ幅を縮小。ナスダックは下落に転じた。セクター別では、電気通信サービスや食品・生活必需品小売が上昇する一方で運輸やメディアが下落した。

セキュリティソフトのシマンテック(SYMC)は、プライベート・エクイティ(PE)からの買収提案を受けたことが明らかとなり、上昇。会員制卸売のコストコ・ホールセール(COST)は、8月の既存店売上高が予想を上振れたほか、一部アナリストが目標株価を引き上げ、堅調推移。一方で、SNSのフェイスブック(FB)は、独占禁止法違反に抵触したとして複数州の司法長官が調査に乗り出したことが報じられ、下落。代替肉食品メーカーであるビヨンド・ミート(BYND)は、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け、軟調推移となった。

来週は、10日より開催されるアップルの新製品発表会や、これを受けた株価動向に注目が集まりそうだ。ニュース配信の「Apple News+」や動画配信の「Apple TV+」、ゲーム配信の「Apple Arcade」の3つの定額配信サービスの追加情報に注目したい。

(Horiko Capital Management LLC)


<TN>

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