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欧米為替見通し:ドル・円は上値の重い展開か、週末の米GDPにらみドル買い手控え


24日の欧米外為市場では、ドル・円は上値の重い値動きを予想する。111円台は国内勢らの押し目買い需要が観測され下値の堅さが意識されよう。ただ、米経済指標は強弱まちまちのため、26日の米国内総生産(GDP)を見極めようと積極的なドル買いは手控えられそうだ。

前日の海外市場では、米国の堅調な新築住宅販売件数を受け、ドル・円は一時112円台を回復。その後は国債入札の順調な結果などを好感した米長期金利の低下で111円70銭台に失速したが、株高を背景に111円80銭台で引けた。本日のアジア市場では、111円台で国内勢を中心とした押し目買いに押し上げられ、112円に接近する場面もあったが、節目付近の利益確定売りに下押しされている。また、本日発表された豪消費者物価指数の一段の低下を受けて豪ドル・円が下げ、ドル・円も連れ安となった。具体的な材料が不足するなか、全般的に様子見ムードが広がりやすい地合いが続く。

この後の欧米市場でも同様の展開が見込まれる。前日のユーロ圏の消費者信頼感指数は予想以上に弱含み、域内景気の減速感を顕著に示した。本日発表のドイツのIFO企業景況感指数がそれを裏づける内容となれば、ユーロ売りが出やすい見通し。ただ、ユーロ・ドルは下値支持線として意識される1.12ドル前半に軟化しており、下げが小幅にとどまればユーロへの買い戻しも入りやすい。一方、米国の新築住宅販売件数は予想を上回ったが、リッチモンド連銀製造業景況指数は低調となり、足元の経済指標では方向感がつかみにくい。そのため、26日の1-3月期GDPを見極めるムードが広がりやすいだろう。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 独・4月IFO企業景況感指数(予想:99.9、3月:99.6)
・17:00 欧州中央銀行(ECB)経済報告
・17:30 英・3月公的部門純借入額(銀行部門除く)(予想:+4億ポンド、2月:+2億ポンド)
・23:00 カナダ中銀が政策金利発表(1.75%に据え置き予想)
・02:00 米財務省5年債入札(410億ドル)




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