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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い展開か、クロス円の上昇で112円台定着も


14日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い展開を予想する。前日の欧州通貨買い一巡でドルの買い戻しが見込まれる。また、米中貿易協議再開への期待や、新興国通貨安の進行懸念後退などで市場心理の改善による円売りが続き、ドル・円は112円台の定着を目指す
見通し。ただ、週末であり利益確定のドル売りが上値を抑える可能性もある。

前日の海外市場で、欧州中央銀行(ECB)理事会と英中銀金融政策委員会(MPC)がいずれも政策金利を据え置いたものの、経済の先行きにやや楽観的な見通しを示し、ユーロとポンドがドルや円に対して強含んだ。また、焦点となったトルコ中銀の定例会合では、17.75%だった1週間物レポ金利(政策金利)について、市場予想の20.00%-22.00%を上回る24.00%への引き上げを決定。中銀がエルドアン大統領からの利下げ圧力を跳ね返し、リラ安阻止・インフレ退治に乗り出したことを好感したリラ買い戻しの展開となった。リラ急反発を受けてユーロ買い・円売りが強まり、クロス円を押し上げた。

本日のアジア市場では、安倍首相が「異次元の金融緩和を続けていいとは思わない」と発言。日銀の緩和策縮小への警戒でクロス円は失速する場面もあったが、市場センチメントの改善を背景としたクロス円の円売り基調に変わりはないだろう。欧州通貨の対ドルでの買いは一巡が見込まれるなか、今晩発表の米国の8月小売売上高は堅調な内容を維持すると予想され、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続を見込んだドル買いに振れ、ドル・円は再び112円台に持ち直す可能性がある。ただし、週末による利益確定のドル売りも出やすく、112円台での上昇は限定的になるとみられる。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・7月貿易収支(6月:+225億ユーロ)
・19:00 カーニー英中銀総裁講演
・21:30 米・8月小売売上高(前月比予想:+0.4%、7月:+0.5%)
・21:30 米・8月輸入物価指数(前月比予想:-0.2%、7月:0.0%)
・22:00 エバンス米シカゴ連銀総裁講演
・22:15 米・8月鉱工業生産(前月比予想:+0.3%、7月:+0.1%)
・22:15 米・8月設備稼働率(予想:78.2%、7月:78.1%)
・23:00 米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:96.6、8月:96.2)
・23:00 米・7月企業在庫(前月比予想:+0.6%、6月:+0.1%)
・23:00 ローゼングレン米ボストン連銀総裁講演




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