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8月のくりっく365、トルコリラ上場来最大の取引量を記録


東京金融取引所(金融取)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」では、8月の取引数量は前月比36.0%増の354万2520枚となった。1日の平均取引数量も15万4023枚と前月比で増加したが、月末時点の証拠金預託額は4628億円と前月比で47億円減少した。取引通貨量では、トルコリラ、米ドル、南アランド、豪ドル、メキシコペソの順となっており、取引量トップのトルコリラは月間ベースで上場以来最大の取引量を記録した。

一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」では、8月の取引数量は前月比4.4%減の34万9329枚。1日の平均取引数量は1万5199枚と前月比で減少したが、月末時点の証拠金預託額は588億円と前月比で5億円減少している。

トルコリラ・円の相場の商いが増加した背景は、トルコリラが急落したことにより、売り圧力が強くなったことだ。8月だけでも25%ほどの下落となった。下落の理由としては、まず米国金利の上昇である。高金利通貨の筆頭格であるトルコリラにはかなわないとはいえ、ドルの利回りの魅力が増し、トルコリラを始めとした新興国通貨が全面安となった。トルコリラ安への対応にあたり、トルコ中央銀行の独立性が確保されていないことが問題視されている。また、一段の下落のきっかけとなったのが、アメリカ人牧師の拘束問題だ。トルコでテロ組織を支援したとして米国人牧師が拘束されていることを受け、トランプ大統領はトルコに対し新たな経済制裁を課すことを示唆している(これまでは、トルコ製の鉄鋼とアルミニウムの関税を2倍に引き上げ、閣僚2人の資産凍結など)。

9月のトルコリラ・円相場については、引き続き軟調に推移することが想定される。トルコ中銀はインフレ率の急上昇を受け、9月の金利引き上げを示唆する声明を発表したものの、市場の反応は限定的だった。エルドアン大統領が利上げに肯定的な姿勢を示さない限り、トルコリラや景気の安定に繋がる金融引き締めは難しいというムードが広がっている。リラ安が進む中、外貨建て債務の膨張によるトルコ企業の経営危機への懸念も高まっており、こうした懸念が一段とトルコリラ安を誘っている。そんな中での注目点としては、トルコがIMFからの支援を受けるかどうかという点と、エルドアン大統領とトランプ大統領が和解できるかどうかという点である。これらについて話が進めば、トルコリラ上昇に繋がる可能性がある。




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