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今日の為替市場ポイント:円売り材料不足でドル上げ渋りの展開も


19日のドル・円相場は、東京市場では110円57銭から109円55銭まで下落。欧米市場でドルは109円66銭から110円10銭まで戻しており、110円09銭で取引を終えた。

本日20日のドル・円は、主に110円台前半で推移か。リスク回避的なドル売り・円買いは一巡しつつあるが、新たなドル買い・円売り材料が提供されない場合、ドル・円は110円台半ば近辺で上げ渋る状態が続くと予想される。

19日の米国株式市場ではNYダウ、S&P総合500種、ナスダック総合指数がいずれも下落した。米中貿易戦争の激化によって世界経済停滞の可能性が意識されており、19日の米国長期債利回りは低下した。現時点で米連邦準備制度理事会(FRB)は今年中にあと2回の利上げを行なうとの見方は後退していないことから、10年債利回りの下げ幅は縮小したが、2年債と10年債の利回り格差は一時2007年8月末以来となる33.90bp近辺まで縮小した。

一般的に2年債と10年債の利回り格差縮小は、将来的な景気後退を示唆する現象とされるが、米財政赤字拡大の可能性が残されているため、利回り格差のさらなる縮小については懐疑的な見方も少なくないようだ。為替相場に与える影響についても、利回り格差の単なる縮小はドル安要因とは言えないとの声が聞かれている。




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