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金融正常化に向けた動きへ【クロージング】


23日の日経平均は反発。156.34円高の21892.78円(出来高概算11億9000万株)で取引を終えた。22日の米国市場ではNYダウが3日ぶりに反発したほか、シカゴ先物が大阪比で上昇していた流れもあり、前日の大幅下落に対する反発をみせた。その後は21800円を挟んでのもち合いが続く中、為替相場の落ち着きやグローベックスのNYダウ先物の上昇の流れを受けて、一時21900円を回復する局面もみられた。ただ、5日線が心理的な抵抗として意識されており、強弱感が対立する格好。もっとも出来高は11億株台と今年最低であり、薄商いの中を先物主導によるインデックス売買に振らされる展開であろう。

セクターでは小売、精密機器が小安かった他は、31業種が上昇しており、原油相場の上昇や米エネルギー株の好決算を背景に、石油石炭、鉱業が堅調。その他、建設、電力ガス、鉄鋼、非鉄金属、その他金融、不動産がしっかり。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1500を超えており、全体の7割を占めている。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、TDK<6762>がしっかり。

出来高が低水準であり、先物主導によるインデックス売買に振らされやすい需給状況が続きそうである。そのため、米長期金利やこれを受けた米国市場の動向に振らされやすいだろう。ただ、足元では長期金利の上昇に対してVIX指数は落ち着きをみせており、2月前半のような波乱相場にはならなそうである。長期金利の上昇に反応する形で金融株の上昇もみられており、正常化に向けた動きをみせてこよう。

来週は米国で多くの経済指標の発表が予定されている。また、イエレン前FRB議長とバーナンキ元FRB議長の会談が予定されているほか、パウエルFRB議長が下院金融委員会で半期に一度の証言を行う。これらを受けた金利上昇局面において、VIX指数の落ち着きがみられるようだと、市場は利上げを織り込み、プラス面を手掛かりとした物色に向かわせよう。(村瀬智一)



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