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ビットコイン暴落はSQ前の短期的な売り仕掛けか【フィスコ・ビットコインニュース】




160万円台でのもみ合いが続いていたビットコインは、16日夕方から下げ足を早めると、17日の朝方には101万0010円まで急落した。16日の高値171万3265円と比べると下げ幅は70万円、下落率では40%超。まさに売りが売りを呼ぶ展開となり、あわや100万円割れの水準まで突っ込む格好となった。

今回の下げの一要因として、日米価格差に注目した大規模な裁定取引(アービトラージ)の存在を指摘する声がある。韓国の取引所閉鎖問題(韓国の国務調整室は、政府省庁間で「十分な議論と意見の調整後」に決定すると伝えている)を皮切りに、中国人民銀行の潘功勝・副総裁が仮想通貨の取引所での取引や仮想通貨関連サービスを禁止すべきとの見解を示したことが伝わるなど、ネガティブなニュースフローを受けて投資家のモメンタムが急速に低下。そのような地合いのなか「様子見ムードが強まりやすいSQ前を狙って、アービトラージを組んでいる大口投資家やヘッジファンドが先物を利用した仕掛け的な売買を入れたのではないか」という指摘だ。

アービトラージを組んでいる大口投資家やヘッジファンドの売り仕掛けをきっかけに、一部取引所でのシステムダウンや信用取引及び証拠金取引(FX)におけるロスカットが発生。最終的には複合的にフリーフォール状態となってしまった形だろう。チューリップバブルを想起し警戒する声もあるが、上述の通り今回の下げは短期筋の売り仕掛けの側面が強いため、ビットコイン自体の本質的価値やメリットなどが失われたわけではない。

価格面からは、足元の複数回の急落によって売りは一巡したと見る市場関係者もいるようだ。ビットコインにおける通貨別シェアでは、日本円が今朝方は3割を割り込んできており、日本勢の手控えムードが読み取れた(CryptoCompare参照)。しかし、19時時点では再び3割を回復してきており、じりじりと買いに動いている様子が伺える。とは言え、仮想通貨市場では、投資経験の浅い投資家が多いこともあり、乱高下を受けて引き続き手がけにくい状況は続いている。目先は110万円から130万円でのもみ合い相場が意識されてきそうだ。


ビットコインアナリスト 田代昌之


※ビットコイン/日本円はフィスコ仮想通貨取引所を参照。なお、ビットコイン価格については値動きの関係上、ニュース作成時から大きく変動している場合がございます。あらかじめご了承ください。



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