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吊ら男:日本だけではなく世界に目を向けてみよう 【FISCOソーシャルレポーター】


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家吊ら男氏(ブログ「吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年11月6日23時に執筆

みなさん、はじめまして。この度FISCOソーシャルレポーターとして活動することになりました吊ら男と申します。

さて、日経平均株価が10月に過去最長の16連騰という記録を作ったことに象徴されるように,ここ最近の日本株が好調です。

最近に限らず、2012年末に民主党の野田政権から自民党の安倍政権に移行してから日本株の株価は右肩上がりが続いています。これはアベノミクスの成功や日銀の金融緩和の成果として語られることがあります。

しかし、一歩ステップバックしてみましょう。

ここ最近という期間でも、2012年末からの約5年間という期間でも構いません。日本だけではなく、多少の差はあっても世界各国の株価は基本的には日経平均同様に右肩上がりです。アメリカ株の代表的な株価指数であるダウ平均株価もここ最近で幾度となく過去最高値を更新しています。

日本の株価が上がっているのが、アベノミクスや日銀の大規模緩和のおかげというような報道もありますが、実は世界的に株価が上がっているという大きな波に日本株も乗っているという影響が強いのかもしれません。

このような世界株の流れというのは最近の株価上昇局面に限りません。2007年から2009年にかけてのサブプライムショック~リーマンショックの時には、日本株は大きく下がり、他の国の株価も大きく下がりました。日銀は大きな緩和は行いませんでしたが,アメリカのFRBなどは大規模な金融緩和を行って株価下落を食い止めようと試みたものの、株価は大暴落しました。アメリカのFRBですらその金融緩和で株価の下落を食い止めることはできませんでした。
結局のところ、ある国の経済政策がその国の株式市場に与えることができる影響力は限定的であり、世界的な景気の流れという大きな波の前には限界があるということでしょう。

株価が3000円上がったとして、それは国内の経済政策のおかげなのでしょうか?

実は世界的な経済状況のおかげで4000円上がっていて、国内政策の影響は「-1000円」だったかもしれません。それぞれの要因の影響度合いを分離して考えることは難しいので、株価の値動きに対する国内政策の影響を評価するのは簡単ではありません。

いずれにしても、日本国内の株式を語る場合、日本政府の経済政策や中央銀行の動きなど国内のニュースが注目されがちですが、それ以上に世界的に経済や株式市場の状況は無視できません。世界は繋がっていて、それが日本に与える影響力は大きいということを頭の片隅にでも置いておいた方がよいのでしょう。

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執筆者名:吊ら男
ブログ名:吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)




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