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ソフトバンクGが日経平均を連日の高値更新に導く【クロージング】


20日の日経平均は小幅ながら3日続伸。11.08円高の20310.46円(出来高概算17億5000万株)で取引を終えた。後場寄り付き直後には一時20339.37円まで上げ幅を広げており、連日で年初来高値を更新している。19日の米国市場は上昇し、NYダウは連日で最高値を更新。ただし、連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を見極めたいとの思惑から上値の重い展開となった。この流れを引き継ぐ格好から20300円を回復して始まった日経平均は、テクニカル面ではさすがに過熱感が警戒されてくるほか、FOMCの結果を見極めたいとのムードもあり、前日終値を挟んでのこう着が続いた。

しかし、ソフトバンクG<9984>が終日堅調な値動きをみせ、大引けでは3.6%を超える上昇で日経平均を下支える格好となった。同社の指数インパクトの大きさのほか、ファーストリテ<9983>、日東電<6988>、京セラ<6971>など値がさの一角が上昇したことで、東証1部の値下がり数が過半数を占める状況の中でも日経平均はプラスとなった。

セクターではその他製品、鉱業、石油石炭、証券、建設、ゴム製品が堅調。一方で、医薬品、電力ガス、化学、繊維、食料品、サービスなど内需・ディフェンシブ系を中心にやや利食い優勢に。

明日はFOMC後のイエレンFRB議長声明を受けた金利や為替動向が影響しよう。ただし、年内利上げは無いとのコンセンサスであり、結果を受けた為替相場の円安一服については織り込み済みである。反対に景況感の明るさから利上げ観測が高まるようだと、長期金利の上昇から円安傾向が強まる可能性はある。日経平均は急ピッチの上昇で過熱感が警戒されているが、これといった押し目が無い中、ショートカバーの動きが強まりやすいだろう。



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