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欧米為替見通し:ドル・円は小じっかりの展開か、FRB理事の発言に注目


今日の欧米外為市場では、ドル・円は小じっかりの展開を予想したい。ハト派で知られるブレイナード連邦準備制度理事会(FRB)理事からバランスシート縮小に肯定的な見解が示されれば、ドル買いに振れるだろう。114円台は利益確定売りなどが出やすいものの、節目の115円を意識した値動きとなりそうだ。

市場関係者の目下の関心は、12日と13日に予定されるイエレンFRB議長の議会証言と14日発表の米国の6月消費者物価指数(CPI)。足元の米経済指標は強弱まちまちで、FRBのタカ派寄りの金融正常化方針には懐疑的な見方が根強く、ドル買いを積極的に仕掛けづらいという声が聞かれる。しかし、イエレン議長の証言内容によっては、FRBの金融正常化方針が堅持されるとの思惑から、ドル買いが強まる可能性があろう。ただ、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が本日のシドニーでの講演で、「インフレが上昇しなければ、引き締めペースを遅らせることを主張する」と述べているように、その後のCPIが低調な内容となれば、年内追加利上げ観測が後退し、ドル売りに振れやすい展開になることも予想される。

さて、今晩は引き続き日米金利差を意識した取引となろう。日本国債の利回りの上昇が押さえられ、円売りにつながりやすい地合いが想定される。材料としては、日本時間12日1時半から予定される、ブレイナードFRB理事による中銀バランスシートの正常化をテーマとした講演が注目される。同氏は今年5月の講演では慎重ながらも、バランスシート縮小の「時期が近づいているのは明らか」と前向きなスタンスを示している。また、それに先立って発表される5月JOLT求人件数は、過去10年で最高水準を維持する見通し。7日の底堅い内容の雇用統計の裏付けとなれば、バランスシート縮小論議を後押しするため、ドル買い地合いとなりそうだ。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・23:00 米・5月JOLT求人件数(予想:595.0万件、4月:604.4万件)
・23:00 米・5月卸売売上高改定値(前月比予想:+0.3%、速報値:+0.3%)
・01:30 ブレイナード米FRB理事基調講演(中銀バランスシートの正常化)
・02:00 米財務省3年債入札(240億ドル)



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