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欧米為替見通し:ドル・円は小じっかりの展開か、米FRB当局者発言を注視


今日の欧米外為市場では、ドル・円は小じっかりの展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の講演が相次ぎ、FRBの強気な金融政策正常化の方針を後押しする見解が示されれば、ドル買い要因となる見通し。また、世界的な株高傾向も円売りにつながり、ドル・円を押し上げそうだ。

前日の海外市場では、ダドリーNY連銀総裁が参加した討論会で、FRBが利上げ方針を中断した場合「インフレ高進のリスクが増大し、景気が阻害される」と述べたことで、年内の追加利上げ観測が再燃。本日のアジア市場でもドル買い基調が続き、ドル・円は111円後半で推移している。

日本時間午前に講演したエバンス米シカゴ連銀総裁からは「データ分析のため次回利上げは12月まで先送りされる」との慎重な発言も聞かれた。ただ、ある市場筋は「バランスシート縮小の着手などに言及するなど、全体としてFRBの方針に沿った内容だった」とし、アジア市場でのドル買い要因に挙げている。

この後、フィッシャー米FRB副議長(16時15分)、ローゼングレン米ボストン連銀総裁(21時15分)、カプラン米ダラス連銀総裁(21日4時)の講演が予定されている。前週の連邦公開市場委員会(FOMC)で示されたFRBのタカ派寄りの金融政策正常化の方針を後退させる見解でなければ、ドル買いに振れるだろう。

一方、ユーロ・円などクロス円の上昇基調も続くとみられる。欧米の株式先物は20日午後時点ではプラス圏で推移するほか、前日オーストラリアの大手金融機関の長期格付けの引き下げで売られた豪ドルも切り返している。前日の取引同様、今晩も欧米市場が株高に振れれば円売りでクロス円も上昇し、ドル・円の上昇を支援しそうだ。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・16:15 フィッシャー米FRB副議長講演(オランダ中銀主催会合)
・17:00 ユーロ圏・4月経常収支(3月:+448億ユーロ)
・17:00 南ア・1-3月期経常収支(予想:-780億ランド、10-12月期:-760億ランド)
・21:15 ローゼングレン米ボストン連銀総裁講演(オランダ中銀主催会合)
・21:30 米・1-3月期経常収支(予想:-1236億ドル、10-12月期:-1124億ドル)
・04:00 カプラン米ダラス連銀総裁講演(米経済と金融政策)



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