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後場に注目すべき3つのポイント~決算本格化、いったん利益を確保する動きも


27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・決算本格化、いったん利益を確保する動きも
・ドル・円は114円93銭、ドル・円は小じっかり、日銀オペで一時115円を回復
・日本電産、キーエンス、アドテストなど4社が目標株価変更


■決算本格化、いったん利益を確保する動きも

日経平均は続伸。71.76円高の19474.15円(出来高概算9億6000万株)で前場の取引を終えている。26日の米国市場は高安まちまちだったが、引き続きトランプ政権への期待からNYダウは連日で最高値を更新。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比45円高の19505円と19500円を回復していた。また、円相場は1ドル114円半ばでの推移と、前日から1円程度の円安に振れていることも安心感につながるなか、買い先行で始まった。

ただ、シカゴ先物にはとどかず、直近急伸に対する利益確定の売りも出やすいなか、寄付き後は狭いレンジでの取引が続いている。とはいえ、19400円を上回っての推移が続くなど、底堅さが意識されている。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1100を超え、過半数を占めている。セクターでは鉱業、ゴム製品、石油石炭、空運、銀行、精密機器、情報通信がしっかり。半面、海運、その他金融、輸送用機器、鉄鋼、証券が小安く推移している。
週末要因もあってか、こう着感の強い相場展開となっている。業績上方修正を発表したファナック<6954>、アドバンテスト<6857>が利食い優勢となっているほか、本日決算発表を控えている信越化<4063>が利食い売りに押されるなど、いったん利益を確保する動きもみられている。先高期待は強いものの、これまで強い値動きを続けていた銘柄等へは、いったん利食いに向かわせそう。

一方で、ディフェンシブなどトランプ物色から外れていた銘柄等は買い戻しのほか、相対的に出遅れいることから、見直しの動きが意識されてくる。個人主体の中小型株やテーマ株についても、出遅れを探る流れに向かわせよう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は114円93銭、ドル・円は小じっかり、日銀オペで一時115円を回復

27日午前の東京外為市場では、小じっかり。日銀の国債買入れオペによる長期債増額が好感され、一時115円台を回復した。

ドル・円は、前日海外市場で上値の重い展開となったが、今日のアジア市場では日経平均株価の上昇や日銀オペなどを手がかりにドルは上昇基調が続き、一時115円03銭まで値を切り上げた。

ただ、115円付近は利益確定売りが出やすい水準のため、再び114円台後半に押し下げられた。ランチタイムの日経平均先物が上昇幅を削る展開のため、目先の株安を警戒した動きも想定されている。

ここまでのドル・円の取引レンジは114円39銭から115円03銭、ユーロ・円は122円23銭から122円79銭、ユーロ・ドルは1.0673ドルから1.0689ドルで推移した。


12時18分時点のドル・円は114円93銭、ユーロ・円は122円74銭、ポンド・円は144円63銭、豪ドル・円は86円59銭で推移している。


(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・カネヨウ<3209>、リアルコム<3856>、など3社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます

・日本電産<6594>、キーエンス<6861>、アドテスト<6857>など4社が目標株価変更

・安倍首相
「まだデフレ脱却とは言えない状況、脆弱性があるのは事実」

・ドイツ財務省月報
「英国のEU離脱やトランプ政権などが世界経済のリスク」

・12月全国消費者物価コア指数:前年比-0.2%(予想:-0.3%、11月:-0.4%)

・豪・10-12月期生産者物価指数:前年比+0.7%(7-9月期:+0.5%)


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし


<海外>
・特になし




<SK>

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