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踏ん張りどころ、短期筋の売り仕掛け的な商いに注意【クロージング】


12日の日経平均は大幅に反落。229.97円安の19134.70円(出来高概算20億株)で取引を終えた。注目されたトランプ次期米大統領による記者会見では、「日本などとの貿易で米国は多額の損失を被っている」などと述べ、米利益最優先を強調。また、薬価高騰を理由に製薬業界に適切な入札方式を導入する意向を発表したほか、防衛予算のコスト削減に言及した。この発言等が嫌気され円相場は1ドル114円台に突入するなか、売り先行で始まった。その後も小売や医薬品を中心に弱い動きとなり、一時19100円を割り込む場面もみられた。日銀のETF買い入れへの思惑から下げ渋る場面もみられたが、午後に入っても再び19100円を下回るなど、終日不安定な相場展開だった。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1600と全体の8割近くを占めている。セクターでは医薬品が下落率トップとなり、パルプ紙、精密機器、小売、ゴム製品、繊維、鉄鋼、倉庫運輸、建設、銀行の弱さが目立つ。一方で、原油高を背景に石油石炭が上昇率トップ。その他、水産農林が小幅に上昇しており、上昇は2セクターにとどまっている。

トランプ次期米大統領の会見は想定内といったところであったが、円相場が1ドル114円台と円高に振れて推移していること、医薬品株の下落が重しとなった。日銀のETF買い入れへの思惑もあったが、戻りの鈍さからややセンチメントが悪化した格好。これにより日経平均はあっさり25日線を下回ったが、踏ん張りどころであろう。価格帯別出来高をみると、比較的商いの薄いところであり、短期筋の売り仕掛け的な商いに注意する必要がある。

一方で決算シーズンの中で積極的な売買は手控えられていたこともあり、下値の堅さを見極めつつ、押し目拾いのスタンスとなろう。また、個別ではソニー<6758>、任天堂<7974>、日カーボン<5302>、コマツ<6301>が終日底堅い値動きをみせており、物色意欲の強さも意識される。日経平均が弱含みとなる局面においては、値動きの良い銘柄に資金が集中することになろう。なお、米国では週末にJPモルガンなど金融機関の決算が控えている。これを受けたメガバンクが強含みとなるようだと、相場全体への心理的な下支えとなりそうだ。



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