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NYの視点:ドル指数は200DMAも再び視野、インフレや経済底堅く、FOMCが利下げに慎重姿勢維持との見方も


*07:44JST NYの視点:ドル指数は200DMAも再び視野、インフレや経済底堅く、FOMCが利下げに慎重姿勢維持との見方も 最近の米国経済指標は引き続き底堅い結果が目立ち、連邦準備制度理事会(FRB)の年内の利下げ観測も弱まりつつある。短期金融市場での年内の利下げ確率は3回にも満たない。利下げ開始時期の見通しも7月に先送りされた。

全米ホームビルダー協会(NAHB)が発表した3月NAHB住宅市場指数は51と、予想外に2月48から上昇した。建設業者の楽観的見解を示す50を回復し、昨年7月来で最高となった。住宅ローン金利の上昇が一段落したほか住宅価格の引き下げなど、さまざまな優遇措置が奏功した。内訳でも一戸建て販売の現況が56と、52から上昇。一戸建て販売見通しも62と60から上昇した。購買部見込み客足指数も34と、32から上昇。

■米3月NAHB住宅市場指数:51(2月48)
一戸建て販売:現況:56(52)
一戸建て販売:見通し:62(60)
購買部見込み客足指数:34(32)

米3月NY連銀サービス業活動は+0.6%と、昨年8月来のプラスに改善した。支払い価格は55.1と50.6から上昇し昨年11月来の高水準。販売価格も24.5から27.8へ上昇するなど、サービスインフレも下げ止まっていることが示された。

■米3月NY連銀サービス業活動:+0.6%(2月-7.3)
支払い価格:55.1(2月50.6)昨年11月来の高水準
販売価格:27.8(24.4)

1月、2月の消費者物価指数(CPI)や2月生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったほか、消費にも回復基調が見られる。

FRBは今週、19日、20日に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を5会合連続で据え置く見通し。同時に、最近発表された主要インフレ指標が予想を上回ったため同時に発表される米金融当局者の金利予測分布図(ドット・プロット)では前回12月の平均年内3回の利下げ予想が2回予想に修正されるとの見方も強まりつつある。そのほか、FOMCで利下げに慎重な姿勢が再表明されるとの見方も強まり、ドルを支援した。ドル指数は103.57まで回復し、重要な節目となる200日移動平均水準である103.699も視野に入った。

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