米抵当銀行協会(MBA)が発表した7月3日までの先週分住宅ローン申請統計によると住宅購入を目的としたローン申請は前週から5.3%増、前年比では33%急増し好調な結果となった。

住宅の購入需要は4月にパンデミック絡みの経済活動封鎖を受けて落ち込んだのち、5月中旬以降、その反動で、かなり強まっている。住宅価格の上昇ペースが加速する一方で、住宅ローン金利が過去最低水準で推移していることで、ほぼ相殺されている。最も需要の多い30年物の固定金利(51万ドル以下)は3.26%と、前回の3.29%から低下。MBAのエコノミストによると、融資額の平均も36.5万ドルと過去最高となっているという。金利が安く、最大限の融資を受ける傾向がうかがえる。融資の借り換えは前週比で0.4%だが、前年比では111%増とやはり金利低下の恩恵を受けている。ローン申請の割合では、融資借り換えが占める割合は60.1%と、前週の61.2%から低下。

米連邦準備制度理事会(FRB)の高官らは、ウイルスパンデミックによる労働市場の混乱がもたらす住宅市場への打撃を恐れていたが、恐れていたほどではないとひとまず安心感を示している。同時に市場関係者は過去最低水準金利の環境で、警戒態勢を崩さずに見守っているようだ。労働市場の伸びが停滞する中、今後も、住宅が米国経済の回復をけん引していけるかどうかが焦点となる。



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情報提供元:FISCO
記事名:「NYの視点:米住宅購入目的のローン申請は前年から急増、過去最低の金利が奏功