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NYの視点:米市場調査、FOMCの金融政策、中立を上回る水準まで利上げと予想


米連邦準備制度理事会(FRB)は本日12日から13日にかけた2日間にわたり連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する。FOMCを控えて、経済専門局CNBCが市場エコノミスト、マネーマネジャーなどを対象に実施した恒例のFED調査によると、市場参加者はこの6月FOMCでFRBが追加利上げを行うことを100%織り込んでいることが明らかになった。9月の利上げも81%織り込んだ。

ただ、2018年の利上げペースでは、平均3.5回と、依然3回と4回予想に、まっふたつに分かれた。2019年も同様に2.6回。2回と3回の利上げ予想に分かれた。FOMCメンバーの予測でも、2018年の利上げペースが、前回3月に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)時の予測で、3回と4回見通しが拮抗した。6月FOMCでは、最新の見通しが発表される。FOMCメンバーが果たして、金利見通しを引き上げたかどうかに引き続き焦点が集まっている。

市場はまた、インフレが低迷する中、FOMCが金融政策で中立水準を若干上回る水準まで引き締めると予想していることも明らかになった。また、FOMCが利上げを打ち止める水準は3.29%。2016年8月時点の2.29%から1%ポイント引き上げられた。インフレ率が上昇、景気も3%成長への加速と、良好な経済が予想されていることが背景となる。

米国労働省が発表した5月消費者物価指数(CPI)は前年比+2.8%と、予想通り4月+2.5%から上昇し、2012年2月以降ほぼ6年ぶり高水準となった。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)がインフレ指標として注視している燃料や食料品を除いたコアCPIは、前年比で+2.2%と、予想通り、4月+2.1%から上昇。2017年2月以降ほぼ1年ぶり高水準となり、FOMCの利上げ軌道を正当化する結果となった。

著名投資家のポール・チューダー・ジョーンズ氏はCNBCとのインタビューで、11月の中間選挙以降、第3、4四半期に金利が急騰するとの予想を示した。さらに、利上げのタイミングに関するバターンを変えるため、パウエルFRB議長は全FOMC後の会見を検討しているという。米ウォールストリートジャーナルWSJ紙が報じた。現行で、議長の会見は四半期ごと。このため、金融政策の変更のタイミングも会見がある月と必然的に考えられてきた。この、パターンが修正されることにより、全ての会合での利上げが可能となる。市場では4回の利上げの可能性を織り込み始めた。

◎Fed調査(CNBC)

■利上げ予想
6月:100%、9月81%
2018年平均:3.5回、2019年平均:2.6回

■米10年債利回り
現在:2.98%、2018年末:3.23%、2019年末:3 51%

■金融政策
中立水準を上回る:62%、上回らない:32%、わからない:5%

■FOMCが利上げを打ち止める水準
3.29%(2016年8月時点2.29%)

■成長見通し
2018年2.9%、2019年2.8%(2017年実質2.3%)

■景気後退に陥る確率
13.8 %




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