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トラックへのCO2排出量削減目標設定で白金需要が増す? サンワード貿易(三井智映子)


こんにちは、フィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。 今回は白金相場についてのレポートをご紹介します。

まずは白金についておさらいをしてまいりましょう。白金というと宝飾品を連想される方が多いと思います。宝飾用の白金の生産のうち25%は日本で消費され、日本ではアクセサリーとしての白金人気が高いですね。ですが、実は白金の需要の40%を占めるのはディーゼル車の排ガス処理の触媒としての使用なんです。

これを踏まえてレポートを見ていきますと、『2015年にフォルクスワーゲンによるディーゼル車の排ガス不正が発覚し、それを受けてディーゼル車人気が低下しました。それにより、ディーゼル車の触媒に多く使用される白金需要が低下し、白金価格が大きく下落し、東京白金が東京金を下回ることになりました』とのことで、足元では金価格が白金価格を上回っています。

しかし、ここにきて白金需要が増加する可能性が出てきました。というのも、『EU委員会はEU内で販売されるトラックの二酸化炭素(CO2)排出量について、2030年までに30%削減するとの目標を掲げる見通しであることを伝えております。EU委員会は、CO2排出量の削減目標の草案を今月17日に公表する見通しとなっており』と、初めてEUがトラックに対するCO2排出量削減に基準を設けるというのです。

続けてレポートでは、『EUがトラックに対するCO2排出量削減目標を掲げることになれば、白金価格が上昇することも考えられます。それだけに、EU委員会から17日に公表される「CO2排出量の削減目標の草案」を前にして、東京白金に対する強気な見方も一考かもしれません』との見解となっています。引き続き注視したいところですね。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の5月14日付「白金市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子




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