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地政学リスク意識するも下げ渋る展開


■本日の日経平均株価終値

前日比8円97銭安 1万9729円74銭

□その他の指数

TOPIX      1617.25 前日比-0.65
東証2部指数   6413.96 前日比-18.12
東証マザーズ   1078.19 前日比-11.81
東証ジャスダック 3306.54 前日比-18.06

本日の日経平均株価は大幅に小反落、寄り付き直後は買いが優勢の展開で幅広く買われましたが、北朝鮮が米国領グアムに対し4発動時にミサイルを発射すると威嚇的な発言を行なった他、グアムの米軍は北朝鮮へ先制攻撃を行う準備が整ったなどのニュースもあり、前場中に日経平均はマイナス圏にまで転落しました。為替は終始膠着しており、110円を挟んだ保ち合い。さほど円高へは振れませんでしたが、日経平均が下げ幅を広げた場面では多くの銘柄のホルダーの心理を悪化させ、投げ売るといった場面を作りました。また寄り付き前に発表された、6月機械受注は民需の受注額が前月比1.9%減少しており、これも売り材料となりました。取引終了間際になるとやや下げ幅を縮めましたが、マイナス圏で取引を終了。東証1部の値上がり銘柄数は975銘柄、値下がりは934銘柄、変わらずは111銘柄。東証1部の売買代金は2兆5327億円、出来高は19億6413万株。

■本日の日経平均テクニカル分析

日経平均株価は続落、日足チャートで見せた昨日の安値19660円は3月13日の高値19656円とほぼ一致、サポートラインとして意識されるならば今の水準で保ち合いとなりそうですが、割れば下値模索を強めそうです。週足の基準線と月足の転換線が同値の19271円と不穏な一致を見せている為、上記サポートラインを割れば下値の目処が広がってしまうため、投資家もリスクオフのムードを強めたものと思います。

■本日動いた注目の銘柄群

<2282>日本ハム
2018年3月期の第1四半期決算発表と同時に通期見通しを上方修正。第1四半期決算では売上高が前年同期比3.7%増の3032億円、営業利益は同43.8%増の139億円と増収増益。加工事業は減益だったものの食肉事業が目標を大きく超過したことが寄与しました。修正後の会社の通期見通しは加工事業での数量増を想定しているが飼料価格への懸念などから利益は横ばいと保守的。底打ち反転とも見えるが、すぐ上には一目均衡表の雲が控えておりまだ監視を要しそうです。

<5481>山陽特殊鋼

今2018年3月期連結の上期業績予想を上方修正。営業利益と経常利益ともに55億円から62億円へ。さらに純利益は36億円から41億円へ増額しています。第1四半期ベースでは主力の鋼材事業が前年同期比11%増収となったほか自動車向けのベアリング用特殊鋼鋼材も数量を伸ばしました。鉄スクラップ価格については6月からは反発傾向、利益圧迫要因を抱えているものの、足元の販売は極めて好調な模様。押し目買いを入れたくなるポイントではあるが、雲を割り込んだら即撤退がよさそうです。
<7715>長野計器

今2018年3月期の第1四半期連結決算で業績予想を大幅に上方修正したことが好感されました。通期の売上高は451億3000万円から470億4800万円へ、当期純利益も9億2000万円から11億6600万円にそれぞれ増額しています。1株利益予想は57.5円で、PERは13.4倍と指標面での魅力も増し個人投資家などの見直し買いが入りました。一時は前日比150円ストップ高まで買われ年初来高値を更新しました。買い一巡後にやや利益確定売りに押されており、慎重派であれば押し目狙いか。

<5184>ニチリン

2017年12月期の上期連結決算と通期業績予想の増額修正が好感された格好で7日続伸となりました。ストップ高3085円まで買われる場面もあり連日での上場来高値更新に。好調だった上期を受け、原価低減活動の効果などにより通期の営業利益は前期比25.4%増となる83億円に増額されています。本日は前日比で500円超の上昇となり終値は3085円。ここまでの値動きが穏やかだっただけに、本日の急騰を契機にややボラタイルな動きとなってもおかしくはなさそうです。

<4681>リゾートトラスト

2018年3月期の第1四半期連結決算で営業利益は前年同期比2.2倍となる16億1600万円、純利益は同5.3倍の11億4800万円となりました。昨年8月に発売した「ラグーナベイコート倶楽部」の会員権販売や今年3月開業の「エクシブ湯河原離宮」運営収益などが好調。また野村証券が投資判断「バイ」を継続、目標株価を2500円から2600円に引き上げたことも好感された模様です。一目均衡表の雲を一気に上抜ける強い上昇となり、チャート形は良好と見ます。

<6728>アルバック

17年6月期の営業利益は前期比65.0%増の294億6800万円、純利益は同46.5%増の244億6900万円とともに過去最高益を更新。モバイル端末向け有機EL製造装置やテレビ向け大型液晶ディスプレー製造装置が堅調だったほか半導体関連製造装置も好調で、続く今18年6月期も連続して過去最高益を更新する見込み。監視は必要なものの押し目からのトレンド継続は濃厚となった形です。

<5706>三井金属

2018年3月期の上期連結業績予想の増額修正が伝わり一時567円まで上伸。キャリア付き極薄銅箔や排ガス浄化触媒などが好調で、野村証券は同社投資判断「バイ」を継続。さらに目標株価を720円から760円に引き上げたことなども買い材料視されました。第1四半期営業利益が市場予想を上回ったことも好感され株価は目線を一段上に。上昇トレンドは継続しているものの、足元では短期的な買われすぎ感が意識されそうです。

<7187>ジェイリース

9日開催の取締役会において配当方針の変更及び2018年3月期の配当予想の修正を決議。収益基盤の安定により2018年3月期より目標とする配当性向を新たに設定することが伝わりました。従来の期末一括配当から中間配当を含む2回を基本的な方針とするとしており、配当性向は当面15%以上とする方針。これに伴い今期配当を1株当たりの中間配当5円、期末配当5円の年間10円に修正しています。急伸後陰線を引きましたので、値動きの落ち着いたところで買い場を探すのがよいでしょう。


【ニュース提供・エムトレ】




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