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27000円を意識した流れのなか、リバウンド狙いの買いの動きは期待しづらい


 20日の日本株市場は、やや売り先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。19日の米国市場はNYダウが162ドル安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ継続が景気を冷やすとの景気後退懸念が相場の重荷となったほか、厳しいマクロ環境への警戒から企業業績への懸念も生まれた。長期金利が上昇しハイテク株が売られた一方、原油価格の上昇でエネルギー銘柄には買いが入った。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円安の27170円。円相場は1ドル136円80銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時27070円まで売られる場面も見られていたこともあり、節目の27000円を意識した流れのなか、リバウンド狙いの買いの動きは期待しづらいところであろう。ただし、日経平均は前日の下落によってボリンジャーバンドの-3σまで調整している。バンドが拡大してくるため、バンドの切り下がりに沿った弱い値動きは警戒されるものの、売られ過ぎが意識されやすい水準でもあるため、ショート筋も仕掛けづらくさせそうだ。

 また、昨日は「政府と日銀が結んだ共同声明を改定する方針を固めた」と報じられたことを手掛かりに、日経平均型が弱い動きを見せた一方で、メガバンクなどへの資金流入によって相対的にTOPIX型優位の展開だった。米長期金利が上昇傾向を見せてきていることもあり、TOPIX型への資金流入は引き続き意識されそうである。NT倍率は足もとで低下を見せてきていることもあって、NTショート(日経平均売り・TOPIX買い)
によるスプレッド狙いの動きなども入りやすいだろう。

 そのほか、日経平均はこう着感の強い動きが想定されるなか、物色は個人主体による中小型株物色が中心となろう。前日にIPOしたトリドリ<9337>の初値は公開価格を82.2%上回る2733円だった。その後2934円まで買われる場面も見られたが、買い一巡後は軟化し、2233円とストップ安で取引を終えた。資金回転が速いため荒い値動きにはなりやすいものの、好スタートを切ったことでセカンダリーへの資金還流も意識されやすく、マイクロ波化学<9227>など流動性の大きい中小型株への物色に向わせた可能性もありそうだ。

<AK>
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