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FOMC議事要旨を通過したことにより、実需買いも入りやすくなった


 17日の日本株市場は、こう着感が強まるものの底堅さが意識される相場展開になりそうだ。16日の米国市場ではNYダウが54ドル安だった。ウクライナ情勢でブリンケン国務長官はロシア軍が撤収している確認がとれないとしたほか、NATOのストルテンベルグ事務総長もむしろ増強しているように見えると警告し東欧の防衛強化を決定したため、ウクライナ情勢への懸念が再燃する格好となった。一方で、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、タカ派色が強まらなかったため金利の低下が好感され、引けにかけて下げ幅を大幅に縮小した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の27460円。円相場は1ドル115円40銭台で推移している。

 米国市場は弱い動きではあったが、ウクライナ情勢についてはすぐさま解決する問題ではないことから、前日の大幅上昇に対する反動はあるものの、改めて嫌気する動きが強まるといった流れにはならないだろう。一方で、FOMC議事要旨では新たに金融引き締めを加速させる内容ではなかったことから、安心感に繋がりそうである。また、1月の米小売売上高が高い伸びだったことも材料視される可能性はありそうだ。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から前日比変わらず水準から始まることになりそうだが、日経225先物はナイトセッションで25日線水準を捉えてきている。上値抵抗線として意識されている25日線を明確に上回ってくるようだと、センチメント改善にも繋がることが期待されてくる。昨日の東証1部の売買高は低水準であったが、FOMC議事要旨を通過したことにより、実需買いも入りやすくなったと考えられる。また、25日線水準では強弱感が対立しやすいと見られるものの、押し目買い意欲は次第に高まってくると見ておきたい。

 物色の流れとしては前日に強い動きを見せていた指数インパクトの大きい値がさ株などは利食いも入りやすいものの、米長期金利の低下を受けて押し目狙いのスタンスになりそうだ。また、米小売売上高の高い伸びを受けて、消費関連など内需系への物色も意識されやすい。また、中小型株についても地合いの落ち着きとともに見直しの動きが徐々に広がりを見せてくる展開に期待したいところだろう。
<AK>
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