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指数に振らされにくい個別物色で冷静に対応したいところ


 19日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開が見込まれる。18日の米国市場はNYダウが543ドル安だった。ゴールドマン・サックスの決算内容に失望した売りや、国債利回りが2年ぶり高水準に達し金利高を警戒した売りから大幅に下落。
また、著名投資家のアックマン氏が3月連邦公開市場委員会(FOMC)での50ベーシスポイントの利上げの可能性などを指摘するなど、連邦準備制度理事会(FRB)の急激な金融引き締めを警戒した売りが続き、終日軟調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は
大阪比245円安の28005円。円相場は1ドル114円60銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、28000円での攻防になりそうだ。米国市場の下落については米株先物の弱い動きのほか、長期金利上昇、原油先物相場の上昇によって前日の段階である程度は織り込まれているだろう。ゴールドマン・サックスの決算についても、先週末のJPモルガンの決算を受けた下落によって警戒されていたこともあり、売り一巡後は底堅さが意識されてきそうだ。

 ただし、3月のFOMCで25ベーシスの利上げは広く織り込まれていたものの、ここにきて50ベーシスの利上げが予想されてきたことから、ポジションを圧縮する動きのほか、ヘッジに伴う先物市場でのショートの動きが強まりやすい面はありそうだ。短期筋の仕掛け的な動きも警戒されやすく、押し目買いの動きも慎重にさせよう。日経平均は14日の下落局面で27889円まで下げており、まずはこの水準を割り込まずに踏ん張りを見せられるか注目したいところ。

 また、米国では半導体株の弱い動きが目立ったものの、金融株も全般売られているため、グロース株売りに対してバリュー株への資金シフトは限られていた。基本的には全体のポジション圧縮を意識させてくることから、物色の流れとしては材料性の個別物色に向かいやすい。また、マザーズ指数は調整トレンドが継続しているものの、昨日は反発を見せたほか、個別ではリバウンドを見せてきた銘柄も散見されていた。
弱い基調が続いている直近IPO銘柄なども割安感を指摘する声も聞かれており、指数に振らされにくい個別物色で冷静に対応したいところであろう。
<AK>
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