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不安定ななかで決算を手掛かりとした日替わり物色


 13日の日本株市場は、引き続き不安定な相場展開のなか、売り一巡後の底堅さを見極めることになりそうだ。12日の米国市場ではNYダウが681ドル安だった。予想を上回った4月の消費者物価指数(CPI)を受けて、長期金利が5週間ぶり高水準に達したため、インフレ上昇への警戒が高まり、売りが加速し引けにかけて下げ幅を拡大した。
ハイテク株ではキャピタルゲイン増税を警戒した利益確定売りにも拍車がかかっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比395円安の27745円。円相場は1ドル109円60銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形からギャップスタートとなり、先物主導によるインデックス売買による影響を受けやすくなるため、指数インパクトの大きい値がさ株のインパクトが本日も大きくなりそうである。また、VIX指数は高いところで28を超えてきており、リスクオフムードも高まりやすいところ。決算発表がピークを迎えている状況のなかで押し目買いを意識した動きも強まりづらく、インデックス売買に振らされる格好になりそうだ。

 そのため、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、昨日決算を発表している銘柄などの押し目買い意欲などを確認することになるだろう。ソフトバンクG<9984>は地合いに押される格好から売り先行となろうが、観測に沿った形で前期は上振れ着地となった。
直近2日間で大きく下落していることもあり、売り一巡後に底堅さをみせてくることが出来れば、センチメント改善に向かわせやすい可能性はあるだろう。そのほか、米国ではインフレ懸念が高まっていることから、バリューシフトがより強まることが見込まれている。ハイテク株などへ利益確定の動きが強まるなか、国内においてもバリューシフトを意識させてきそうだ。

 その他、決算を手掛かりとした日替わり物色となりやすく、インデックス売買に影響を受けにくい中小型の好決算銘柄へは短期の値幅取り狙いの資金が集中しやすい。
昨日の大引け後に決算を発表したところでは、GCA<2174>、GMO<9449>、GSユアサ<6674>、JESHD<6544>、MDV<3902>、NISSHA<7915>、SEMITEC<6626>、ローランドDG<6789>などの動向が注目される。
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