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21000円処での底堅さが意識される


 29日の日本株市場は模様眺めムードが強いものの、米株高の流れを受けて、底堅い相場展開が意識されそうだ。28日の米国市場は、NYダウが91ドル高と反発した。10-12月期GDP確定値が予想を下振れ、米経済減速への懸念から弱含みとなる局面もみられたが、米中協議進展への期待から上昇に転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円高の21205円。円相場は1ドル110円60銭台で推移している。

 まずは、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行での展開となろう。昨日はグローベックスのNYダウ先物が100ドル近く下落して推移していたこともあり、その反動もあってショートカバーも意識されやすいところである。昨日の日経平均は一時21000円を下回る局面もみられたが大引けでは上回って終えており、21000円処での底堅さも意識されそうだ。

 もっとも、外部環境に振らされやすい需給状況でもあり、積極的な参加者は限られているだろう。指値状況も膨らみづらいため、先物主導によるインデックス売買の影響を受けやすい。米国では米中協議進展への期待から底堅さがみられたが、中国は米国との通商協議の一環として、急成長している国内のクラウドコンピューティング市場への海外ハイテク企業のアクセス改善を提案していると報じられている。4月からの通商協議再開に向け、中国は歩み寄りの姿勢を見せ始めており、売り込みづらくさせよう。

 一方で、英国のEU離脱案を巡る議会採決を控えて、これを見極めたいところである。メイ首相は離脱協定案を支持すれば、自身は退陣すると表明したが、先行きが見通せない状況であり、買い手控え要因に。また、リセッション(景気後退)の前兆とされてきた長短金利の逆転(イールドカーブの逆転)に対する警戒感が根強く、長期金利の動向を睨みながらの展開となる。

 中小型株も一部の材料株に資金が集中する以外は、弱含みで推移している。ただし、インデックス主導で大きく振らされる状況が見られる中では、値動きの軽い中小型株での短期的な値幅取りの売買に向かいやすいところでもある。また、期末最終日でのドレッシング買いの動きも底堅さにつながりそうである。


<AK>

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